
特別展
宜興 ―知識人が愛した書斎の急須―
東京:2018.09.06(Thu)~09.23(Sun)
展覧会の見どころ
500年にわたり急須を生み続ける中国・江蘇省宜興窯(ぎこうよう)。紫砂 (しさ)という均質緻密な土を用い、高度な技術によって焼成されるその急須類(茶銚・茶注・茶壺)は磁器よりも硬く、茶の温度を保ち、銘茶の極上の味わいにはかかせません。何よりその洗練された美しさは、明・清代から文人・知識人によって書斎(文房)の必須アイテムとして愛玩され、わが国でも江戸時代以来、文人・知識人のあこがれとなっています。
今回、INAXライブミュージアム(愛知県常滑市)で開催中の「急須でお茶を 宜興・常滑・香味甘美(かみかんび)」展(9月25日まで)のサテライト企画として、常滑急須を指導した清末宜興窯の名手 金士恒(きんしこう)の作品をはじめ、江戸時代後期からわが国に伝来している宜興窯のいくつかを展示することとなりました。
文人・知識人を魅了した宜興急須の美しさにふれていただければと存じます。文房書斎での茶の娯しみの世界をお楽しみください。
会場では、宜興の急須類7点と煎茶のしつらえなど全15点を展示いたします。
監修者略歴
佃一輝(つくだ いっき)
1952生まれ。一茶庵宗家。一般社団法人 文人会一茶庵代表理事。茶の湯文化学会理事。江戸後期から文人文化や文人趣味を伝える佃家を継ぐ一方、古典をふまえた アーティスティックな煎茶表現で知られる。著書に『煎茶の旅―文人の足跡を訪ねて』(大阪書籍)、『おいしいお茶9つの秘伝』(NHK出版)など。
- 2018年9月 会場風景
撮影:荻沼秀和 - 2018年9月 会場風景
撮影:荻沼秀和 - 2018年9月 会場風景
撮影:荻沼秀和
会期 | 2018年9月6日(木)~9月23日(日) |
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休館日 | 水曜日 |
開館時間 | 10:00~18:00 |
企画制作 | 株式会社LIXIL |
会場 | LIXILギャラリー |
入場料 | 無料 |