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大工彫刻<br>──社寺装飾のフォークロア

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大工彫刻
──社寺装飾のフォークロア

本体価格 1,500円
体裁 A4判変型・並製・96頁
ISBN
978-4-87275-518-3

1986年09月発行

日光東照宮に代表されるような建築彫りものと、そこに満ち溢れる民衆的造形エネルギーに着目。各地方のフィールド・サーヴェイにもとづくはじめての概観書。監修=伊藤延男。


■目次

日本建築にみられる装飾の変遷──近世大工彫刻への序章 伊藤延男

[図版構成]たくみ、競演──Sculptural Performance in Japanese Religious Architecture 撮影=相原功

「官」のデザインをも変えた「民」のエネルギー──近世社寺装飾の時空 益田兼房
対象と手段の転倒──近世社寺建築における木割りと装飾彫刻 中川武

彫刻の自己主張──紀州における展開をみる 鳴海祥博
素木で勝負──諏訪の名工「立川流」と「大隅流」 大河直躬
「建物の彫刻」か「彫刻の建物」か──日光の影響濃い北関東の場合 平井聖
出稼ぎで腕を磨いた──気仙大工と彫りもの 高橋恒夫
彫りものもブランドになった──近世丹波・丹後の場合 日向進
戦国の「時代」にもまれ──甲州下山大工 加藤爲夫
下山大工とその彫刻 堀慎吉
瑞泉寺再建を軸に──井波大工の系譜 岩倉節郎
宗派を通して京とも交流──越中井波の大工と彫りもの 日向進
前身は船大工か──岡山瀬戸内地方の大工集団と牛窓の「船だんじり」 市川俊介
氏神さまは船に乗って
海を渡って土佐の地で──長州大工の足跡 坂本正夫
社寺彫刻の彩色のこと──「静岡浅間神社」の修復現場から 持田豊
もうひとつの近世──はらまれた混沌とあらわれた混沌と 堀慎吉

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