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やきものを積んだ街かど<br>──再利用のデザイン

INAXミュージアムブック

やきものを積んだ街かど
──再利用のデザイン

本体価格 1,500円
体裁 B5判・並製・64頁
ISBN
978-4-87275-410-0

2011年04月発行

瀬戸と常滑(愛知県)は、ともに明治から昭和半ばにかけて膨大な数のやきものをつくり、日本の市場を席巻しました。この二つの窯場の舞台裏では、商品として市場に出せない不良品や使い古しの窯道具が大量に生み出されました。それらはいずれも硬くて重く、処分にも困る、いわゆる「産業廃棄物」です。
いまでも瀬戸と常滑の街のいたるところで、この当時の産業廃棄物を見ることができます。れんがやブロック、石の代わりの部材として、塀や壁、家の土台になって街並みを構成しているのです。そしてそれを積み上げたのは、建築家や専門の職人ではなく、その街に生きる人たちでした。
やきものを積み上げた景色は、素材の美しさ、積み上げパターンの面白さ、さらには再利用の知恵、ものへの愛着など、わたしたちに多くのことを教えてくれます。やきものの街の、ちょっとむかしの「再利用のデザイン」に焦点を当て、その魅力を探ります。


■目次

風景のインフラストラクチャ― 石山修武
デザイナーなしのデザイン 松田行正
矢野和之さんと「産廃仕上げ」の町をゆく 佐野由佳
残材のつくる風景と残材に見える風景──瀬戸と常滑 安藤邦廣

□瀬戸
積み方七変化
誰が積んだのか 赤澤ゆかり
やきものが溢れていた街・瀬戸 服部文孝
もとの姿の歴史Ⅰ 窯道具 服部文孝

□常滑
積み方七変化
もとの姿の歴史Ⅱ 土管 中野晴久
もとの姿の歴史Ⅲ 焼酎瓶・硫酸瓶 中野晴久
日本のインフラを、やきものでつくった街 赤澤ゆかり
常滑の土管・日本の近代化事始め TEM研究所
港が常滑・土管を全国区にしていった

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