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アジア建築研究<br>──トランスアーキテクチャー/トランスアーバニズム

TenPlusOne

アジア建築研究
──トランスアーキテクチャー/トランスアーバニズム

本体価格 2,800円
体裁 236×168㎜・並製・328頁
ISBN
978-4-87275-091-1

1999年12月発行

アジア諸地域の建築や都市に対する関心は、各地域の隆盛と建築論・都市論の方法論的発展により、急速に高まっている。日本におけるアジア研究をテーマ別に深め、現在の到達点、問題点を総覧する。

監修=村松伸
編集委員=五十嵐太郎+大田省一+大月敏雄+木下光+牧紀男


■目次

まえがき 村松伸
[対談]世界を巡る、アジアを渉る──アジア建築史と都市の構造 三宅理一+村松伸
[写真構成]アジアン風景 vol.3 撮影=淺川敏

第1章 アジア建築への視線

アジア建築史をいかに構想するか 村松伸
乱反射するオリエンタリズム──世界情報におけるアジアの建築・都市1 五十嵐太郎
アジア都市研究の行方 木下光
建築フィールドワークの論理──デザイン・サーヴェイからフィールドワークへ 牧紀男
建築のフィールドワーク──北タイ・アカの村におけるフィールドワークの経験 清水郁郎
対称軸の形成と移動──日本植民地の神社境内から 日本植民地建築論 青井哲人
非/寛容の限界──近代トルコの建築と都市についての言説のなかの洞窟的居住 ギュルスム・バイダール・ナルバントオウル

□居住レポート
埋め込まれた伝統[中国・北京] 村松伸
遊牧と定住、そして私[中国・内モンゴル・フフホト] 包慕萍
心の住まい[中国・上海] 陸鐘驍
ボーダーハウジング[中国・珠江デルタ] 萬谷健志
現代台湾の住宅に「和室」!?[台湾・台北] 青井亭菲+青井哲人

第2章 国際協力としてのアジア建築

居住の貧困と日本──インフォーマル世界のハウジング 大月敏雄
建築保存への国際協力──変動する社会での「保存」とは 大田省一
アジア建築留学生と日本──日本の建築教育の多様性 牧紀男
アジアでつくる──日本人建築家とゼネコン 木下光
阪神大震災・アジア・貧困──住む場(a place to live)を求めて 寺川政司
建築分野の国際協力 菅野博貢
万物のただなか、空(くう)の中心──日本で建築を学ぶまたは建築で日本を学ぶ クラパット・ヤントラサー

□居住レポート
保存への意思[ヴェトナム・ハノイ三六通り地区] 大田省一
はるかなるサイバー未来都市へ[マレーシア・クアラルンプール] 宇高雄志
美しい意匠をまとった複層都市[シンガポール] 菊地雪代
スラバヤのカンポン縦断[インドネシア・スラバヤ] 山本直彦

第3章 アジア建築の現在

アジア・メディア・オリエンテーション──世界情報におけるアジアの建築・都市2 五十嵐太郎
民族建築世界──「民族建築」からの脱皮を目指して 栗原伸治
アジアにおける公共住宅供給──東アジアを中心に 大月敏雄
アジアの現代建築を分析する 村松伸
建築とグローバリゼーション レム・コールハース
アジアにおける建築ネットワークの設立──アジア西太平洋都市保存ネットワーク クー・サルマ・ナスティオン
北京実践──中国の現代建築の方向をさぐる 張永和
シンガポールの都市と建築の諸相 中沢信一郎

□居住レポート
ガーデンハウスの行方[インド・マドラス、ニューデリー] 山根周
汚濁と豪奢の都市[トルコ・イスタンブル] 青木美由紀
カイロの都市生活と住宅事情[エジプト・カイロ] 城戸美和

ネットの中のアジア建築──インターネットからアジア建築が見える? 泉田英雄

アジア建築・都市年表 村松伸+中沢信一郎

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