「和製マジョリカタイル」は、大正初めから昭和10年代を中心に、近代イギリスのヴィクトリアンタイルを模して日本で生産された多彩色タイルを指します。在日の欧米人の住居で使われていたヴィクトリアンタイルを見た日本の設計者たちは、その美しさと機能に憧れ、日本での生産を望みます。和製マジョリカタイルは東南アジア、中南米、オーストラリア、アフリカなどにも輸出され、喜ばれました。世界各国でいまでも残っているマジョリカタイル、京都の銭湯やカフェなどの空間にありマジョリカタイルは人びとの心を動かし、美しい装飾への憧れがいまも連鎖していることを教えてくれます。
■目次
和製マジョリカタイル曼荼羅
和製マジョリカタイルとは何か
Trail 1 和製マジョリカタイルの魅力
Trail 2 ヴィクトリアンタイルへの憧れから始まった
Trail 3 和製マジョリカタイルの誕生
Trail 4 世界へ羽ばたいたマジョリカタイル
Trail to the Future 装飾タイルの憧れを未来へつなぐ