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ふるさとの駄菓子<br>──石橋幸作が愛した味とかたち

BOOKLET

ふるさとの駄菓子
──石橋幸作が愛した味とかたち

本体価格 1,800円
体裁 A4判変型・並製・80頁
ISBN
978-4-86480-521-6

2018年03月発行

展覧会

吹き飴、かりんとう、ねじりおこし、かるめら焼......、江戸時代より日本各地で米穀や水飴を用いて作られ育まれてきた郷土駄菓子の数々。日本の風土から生まれた昔ながらの菓子は戦後より徐々に数が減少する中で、その姿を後世に残すべく全国行脚した人がいた。仙台で創業明治18年から続く「石橋屋」の二代目、石橋幸作氏(1900-1976)である。自身も菓子職人でありながら、50年にわたって諸国の駄菓子を調べ、その記録を絵と文字で残したばかりか、紙粘土を使って意匠を立体的に再現した。その数優に1000点以上にもなる。
本書では、幸作氏の駄菓子愛に溢れた記録をたっぷりと図版展開。全国で採集した駄菓子スケッチと名前や製法までも書き留めた記録帳、食文化の観点から民俗学的分類と解説を交えて紹介した再現模型、幸作氏の功績と仙台駄菓子誕生との関わりもひもとく。ページをめくるたびに素朴で愛らしい駄菓子の表情が彩り豊かに展開する。失われつつある庶民の菓子文化を考察する上で貴重な一冊。


■目次

石橋幸作 略歴
仙台駄菓子左右競べ大番附
駄菓子行脚──仙台/吉岡/白石・岩出山/山形/福島/岩手/青森/秋田/新潟/東京/京都・奈良/岐阜/岡山/高知・徳島/香川/愛媛/熊本/長崎/番外編 アメリカ駄菓子
◎特別付録 駄菓子図譜
石橋幸作 菓子商標レッテルコレクション
◎図絵「駄菓子づくり」
幸作さんの駄菓子分類──信仰駄菓子/薬駄菓子/道中駄菓子/食玩駄菓子/お茶請駄菓子
飴売りの風俗
◎栞「名代飴売り」
仙台駄菓子をひもとく 佐藤敏悦
石橋屋インタビュー1 「駄菓子はわが子」が父の口癖 石橋佐吉
石橋屋インタビュー2 一生かけて近づきたい師匠 大林明広

撮影=佐治康生

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