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鉄川与助の教会建築<br>──五島列島を訪ねて

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鉄川与助の教会建築
──五島列島を訪ねて

本体価格 1,800円
体裁 A4判変型・並製・76頁
ISBN
978-4-86480-500-1

2012年03月発行

長崎には全国の総数の1割以上を占める約130もの教会がある。禁教の苦しい時代を乗り越え、明治から昭和にかけて建造された多くは、隠れキリシタンの存在と同じように決して華やかな場所に立っているわけではないが、その佇まいは凛として人々をやさしく包み込む。本書では、棟梁建築家として長崎の教会建造に惜しみない情熱を燃やし続けた鉄川与助による教会建築を、風土色豊かな撮り下ろし写真で辿る。
鉄川与助(1879-1976)は戦前だけでもおよそ30棟の教会を建て、うち4棟もの作品が国指定の重要文化財となった類まれな才能をもった設計者だ。長崎・五島列島の大工の家に生まれた与助は、教会建造の手伝いがきっかけで生涯に数多くの教会建築を手がけた。28歳で初めて設計・施工をした木造教会を皮切りに、煉瓦造、石造、鉄筋コンクリート造、また内部空間においてもより高い天井をめざしてリブヴォールト天井や折上天井などの工法を極めるなど、一歩一歩技術を高めながら、五島を中心に九州各地で次々と教会を完成させた。本書では、技術習得の上で与助に強い影響を与えたド・ロ神父の仕事にも触れながら、信者の夢を叶えるための教会建造に挑み続けた与助による作品を、今なお祈りの地として訪れる人が多い五島列島を中心に厳選し、ディテール豊富に紹介する。
五島列島の美しい風景を垣間見ながら、鉄川与助の教会建築を詳細にひも解く初の書籍。


■目次

教会を訪ねて五島列島へ──旧五輪教会堂/鉄川与助/堂崎教会

□鉄川与助の教会建築
──冷水教会/旧野首教会/青砂ヶ浦天主堂/ド・ロ神父との出会い/今村教会/田平天主堂/与助直筆の図面/江上天主堂/頭ヶ島天主堂/紐差教会

長崎の教会建築 林一馬
鉄川与助の教会建築 川上秀人
棟梁建築家として生きた鉄川与助 土田充義
建築家の目から見た祖父・与助の仕事 鉄川進
与助が残した大工道具 山田由香里

[付録]長崎県管内全図/鉄川与助略年譜

撮影=白石ちえこ

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