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実況・近代建築史講義

単行本

実況・近代建築史講義

本体価格 1,800円
体裁 A5判・並製・214頁
ISBN
978-4-86480-032-7

2017年10月発行

建築史家・中谷礼仁による早稲田大学の講義をまるっと収録。学生との授業でのやりとりを織り交ぜながら、臨場感あふれる授業風景を再現。ブルネレスキから藤森照信まで、近代500年の建築史を全12回で駆け抜ける。
広義の意味で、近代(Modern)はルネサンスから始まった。そのように見ないと、20世紀以降のモダニズム建築の本質はうまく捉えることができない。本講義は大きく3部に分かれる。第1部は西洋を舞台に、近代の発祥の源泉となったルネサンスから産業革命まで、第2部は20世紀に確立したモダニズム建築の誕生と発展を概観する。第3部は日本に舞台を移し、江戸時代における近代的萌芽の事例から始まり、明治、大正、昭和、平成まで、日本近代の建築ならびにその達成を担った建築家たちにどのような問題が課せられていたのか、そしてどのような作品が生まれたのかを紹介する。近代建築家の生没年年表付き。


■目次

歴史とは何か、近代とは何か

I 西洋近代 ルネサンスから産業革命へ
第1回 時間の宙づりとルネサンス
第2回 マニエリスムからバロックへ
第3回 新古典主義と知性の暴発
第4回 折衷と廃墟──19世紀英国
第5回 産業革命と万国博覧会──20世紀直前の世界建築

II モダニズムの極北 20世紀芸術運動と建築
第6回 基準・空間・構築──ミース・ファン・デル・ローエ
第7回 構成・速度・時間──アドルフ・ロース/ル・コルビュジエ
第8回 ランダムネス・革命・宇宙──未来派/ロシア構成主義/バックミンスター・フラー

III 近代+日本+建築
「近代+日本+建築」への招待
第9回 白いくりがた──様式的自由と擬洋風建築
第10回 空白のメダイヨン──明治建築の成熟と崩壊
第11回 平和の発明──丹下健三について
第12回 クリティカル・グリーニズム──日本の建築1970年代以降

講義の公開に際して
収録情報/講義情報
図版出典
索引

実況・近代建築史講義年表

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