bio（生命）とtopos（場所）の合成語biotopeの意味は「生物の生息に適した場所」。失われゆく生態系を取り戻すための試みを、豊富な作例と論考で紹介する。監修＝杉山恵一。
■目次
Scale of the NICHE
［座談会］多孔質文明の時代へ 杉山恵一×野田正彰×浜田剛爾
［図版構成］ビオトープ・ガーデン
ビオトープとは何か 杉山恵一
ビオトープ・ガーデンの基本構造／丸太小屋と屋根野原／竹筒・薪・穿孔丸太／小川・池・湿地帯／石積み・石垣／小鳥塚／植物棚・堆肥／ビオトープの素材
庭園は自然か人工か？──ビオトープからみた日本庭園 進士五十八
水辺の近自然工法 福留脩文
再考・伝統的河川工法 石﨑正和
動物の道・人の道 亀山章
建築と生物学のクロスオーバー──生命が宿る住まいとまちのために 岩村和夫
大地＝フィールド＝場──生きものの住む「場」をつくる 柗井正澄
［連載］近代を識る道具たち（18）車輪 榧野八束