紙本来の性質を強化し、特殊な機能を付加させた「特殊紙」。紙でありながら従来の紙の存在を超え、さまざまな分野でより専門的な役割を果たす、その表情豊かな紙の世界。
■目次
ボクを取り巻く紙 久住昌之
パピルス・サイエンス
紙の繊維を科学する／紙は水に弱いという「非常識」／どんどん吸わせてしまえ、吸収紙／溶けて消える水溶紙／書いては消え、消えては書ける／水に強く、なおかつ弱い／スピーカーの古女房／撃たれても強い紙／紙の未来形、不織布／革に化けた紙／ガラス、金属も紙になる／走れ、走れ、紙の自転車／紙の家・紙の家具／昔も今も、紙を着る／透かしは偽造防止の定番／コンピュータ時代の紙／折っても開く投票用紙／紙風船と風船爆弾／化粧と辞書／トランプのねばり腰／夜空に咲く花火の秘密
書くこと 考えること 高橋睦郎
春を呼ぶ紙子 竹原あき子
紙の中身を読む本 萩原朔美
紙の建築 坂茂
紙が広げる世界 斎藤正多
紙を生かし、紙に生かされる 松井桂三
［連載］近代を識る道具たち（9）陳列（ディスプレイ）と飾窓（ショーウインドウ） 榧野八束