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遊蕩の空間<br>──中村遊郭の数奇とモダン

ALBUM

遊蕩の空間
──中村遊郭の数奇とモダン

本体価格 900円
体裁 A5判・並製・48頁
ISBN
978-4-87275-029-4

1993年01月発行

大正から昭和初期にかけて東洋一と謳われ、江戸時代からの遊廓の理想(数寄屋)と西洋型の都市の理想(モダニズム)とが不思議に合体した名古屋・中村遊廓。遊蕩空間に現れた都市の風俗としての建築意匠を、多数の調査写真と実測図面とともに紹介する。


■目次

第1章 消滅する桃源郷
名古屋駅近くの中村遊廓
様々なる意匠をまとう建物

第2章 近代都市・中村遊廓の誕生
突如出現した理想の街
モダン・デザイン定着の時代

第3章 遊蕩空間としての数寄屋
中庭採光のコート・ハウス型
数寄は好きであり、奇をてらうもの
「やまとごころ」と「からごころ」
数寄屋とエキゾティシズムの通底

第4章 イミテーション・エキゾティシズム
イスラム風からライト風まで
別世界としての「仮」のやど

第5章 風俗としてのモダニズム
アール・デコと数寄屋の同居
中村遊廓のモダニズムとは
歴史としての都市風俗の流行現象

おわりに

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