書籍検索

考えるキノコ<br>──摩訶不思議ワールド

BOOKLET

考えるキノコ
──摩訶不思議ワールド

本体価格 1,500円
体裁 A4判変型・並製・72頁
ISBN
978-4-86480-701-2

2008年12月発行

キノコは植物でも動物でもなく、菌類という微生物です。地中にはその菌糸が張り巡らされ、地上に顔を出しているのは植物でいう花の部分のみ。学名があるキノコだけで世界に2~3万種もあり、科学的に解明されていないことも多いのです。その分、その魅力の虜になる人は少なくありません。菌類は物質を土に還す分解者であり、養分をもらい自然界と共生しています。実はキノコのお陰で地球上の私たちは循環できている。キノコの謎に迫ってみたら、私たちの気付かない新しい発見がもたらされるのではないでしょうか。
本書では、キノコの世界をキノコに魅入られた人々の視点で多角的に考察し、その魅力を掘り下げていきます。カラーページでは、見たこともないような不思議な色とかたちの世界のキノコを写真で紹介。フランス、イタリア、ドイツ、そして日本のキノコの、細やかなディテールを繊細なタッチと美しい色彩で表現した18世紀の図鑑類の美しさは必見です。
また、樋口源一郎監督による科学映画『きのこの世界』を再現し、不思議と驚きに満ちた菌の働きと、謎の多い生態を解き明かす試みを展開します。キノコ研究に心血を注いだ国内外の人々の軌跡や、現在に至るキノコ研究のありようからは、変幻自在に変化するキノコの姿が浮かび上がってきます。
さらには文学・音楽・映画などに表現されたキノコを巡り、イメージの系譜としてのキノコワールドの魅力を読解。人間界にも通じる哲学や世界観など、様々な表情と可能性を秘めたキノコの面妖性や多様性に迫ります。


■目次

はじめに 大舘一夫
[図版構成]世界のビジュアルキノコ狩り
生態を見つめる──科学映画『きのこの世界』より
[図版構成]ディテールを知る──近・現代博物誌に描かれたキノコ
キノコ研究の古今東西 吹春俊光
研究者人物伝 樋口源一郎/青木実
キノコに向き合う 佐久間大輔
イメージの系譜学──この奇なきのこ 飯沢耕太郎

TOP