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薬草の博物誌<br>──森野旧薬園と江戸の植物図譜

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薬草の博物誌
──森野旧薬園と江戸の植物図譜

本体価格 1,800円
体裁 A4判変型・並製・76頁
ISBN
978-4-86480-512-4

2015年12月発行

私たちの身近な薬、漢方薬。その元になっているのが江戸時代に発展した本草学だ。原料となる薬草は当時でも幕府により国産化政策がとられるほど貴重なものだった。人々の関心は高く、それを裏付けるように多くの本草書や図譜が出版された。そして薬草から植物全般に研究、または趣味の範囲が広がっていくのもこの時代である。
本書は、この江戸時代に遡り、人々の薬草、植物に寄せる探究心や愛着を、それぞれ精緻な観察眼で描かれた様々な植物図譜と、江戸における植物相が今もそのまま残る日本最古の私設薬草園、森野旧薬園(奈良県宇陀市)とその創設者・森野賽郭が描いた1003種を収める『松山本草』をとおして色鮮やかに表現しようとするものである。薬草に関しては、薬効等の簡単な解説も付く。最後の本草学者であり近代植物学への橋渡しをした牧野富太郎の見事な植物図も収める。江戸の本草の世界へと誘う一冊として必見。


■目次

森野旧薬園と『松山本草』 撮影=白石ちえこ
大和大宇陀紀行──薬草という秘密 佐野由佳
賽郭の『松山本草』
石薬標本
温故知新──森野旧薬園から学ぶ生薬国産化 髙橋京子

□江戸の植物図譜
『本草綱目』李時珍
『大和本草』貝原益軒
『畫本野山草』橘保国
『花彙』小野蘭山
『物類品隲』平賀源内
『本草図譜』岩崎潅園
『古方薬品考』内藤尚賢
『本草網目啓蒙図譜』服部雪斎
『草木図説』飯沼慾斎
『草木花実写真図譜』川原慶賀
「彩色植物図」関根雲停

江戸時代の植物図譜を辿る──博物学の発展と写生への情熱 金原宏行

本草学から近代植物学へ
近代植物学への架け橋 水上元

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