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現代建築家コンセプト・シリーズ5<br>アトリエ・ワン|空間の響き/響きの空間

現代建築家コンセプト・シリーズ

現代建築家コンセプト・シリーズ5
アトリエ・ワン|空間の響き/響きの空間

本体価格 1,800円
体裁 A5判・並製・140頁
Japanese/English
ISBN
978-4-86480-310-6

2009年10月発行

1992年の設立以来、建築はもとより、都市リサーチ、フィールド・ワーク、ワークショップ、展覧会、教育などのさまざまな場面で創造の手法を展開してきたアトリエ・ワン。かれらはそうした横断的取り組みによって豊かなヴォキャブラリーと思考を紡ぎ出し、建築・都市を捉え、実践するためのフレームを培ってきた。
本書では、そのようなフレームの根底にある思考やそこから生まれる仮説を拾い集める。いきいきとした空間をつくりあげるための、アトリエ・ワンの思考のスクラップ・ブック。日英バイリンガル。


■目次

建築の経験、空間の響き──序にかえて
「あり方」/「やり方」/空間の響き

お面
定型と変形/周囲の建物と共有可能な修辞/風景、町並みに対する責任

虫採り
機械モデルから生物多様性モデルへ/環世界、環境ユニット、環境的知性/メイド・イン・トーキョー

動物の模型
抽象と具象/素材の性質をデヴァイスにする/生命的ニュアンス

イヌとイス
フォーマット/プロポーション/パフォーマンス

掃除
油滴の振る舞い/アフォーダンス/空間的実践

スポーツのコート
ルールの更新、仮説と空間/視覚芸術と時間芸術

六本木交差点
群衆的知性/マイクロ・パブリック・スペース/フラックス・ マネージメント

居候
主体に関する枠組みの掛け合い/人間以外のものの空間の知覚/寛容さ

乗り換え
流れの空間/公共空間のイメージ/空間から時間へ/建築は時間的乗り物であり、生活は乗り換えの連続である

治具
道具から治具へ/モノ、ヒトがいきいきするための再配置/生態学

建物の世代
混沌とした風景の読み方/世代の混在/第4世代

車の停め方
住宅地における車の取り扱い/共有性/観察と非定着

ビルの知性
餡と皮/パラッツォ的状況の出現/連続性、反復性

東京のモニュメント
英雄的空間/建物と都市計画のずれ/隅田川への引っ越し

郊外の郊内化
郊外から郊内へ/地形/地域

振る舞いのかたち


■関連記事

[特集]アトリエ・ワン『空間の響き/響きの空間』刊行によせて
http://10plus1.jp/monthly/2009/11/


書評:今こそ生態学的批評性を!
柳澤田実(南山大学人文学部准教授、哲学生態学的観点からの人工物[アート、宗教]研究)

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