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現代建築家コンセプト・シリーズ28<br>柄沢祐輔|アルゴリズムによるネットワーク型の建築をめざして

現代建築家コンセプト・シリーズ

現代建築家コンセプト・シリーズ28
柄沢祐輔|アルゴリズムによるネットワーク型の建築をめざして

本体価格 1,800円
体裁 A5判・並製・164頁
Japanese/English
ISBN
978-4-86480-050-1

2021年01月発行

若手建築家の建築思想から建築の方途を探る「現代建築家コンセプト・シリーズ」No.28は、コンピュータを駆使した多様なデザインを生み出す建築家・柄沢祐輔。日本ではフロンティアのこの分野で注目され、ダイナミックな架構の住宅「s-house」が大きな話題になりました。
一体コンピュータを使ってどうデザインするのか? そのメカニズムを1つ1つの図で暗示しながら、柄沢建築の成り立ちを解きます。示されているのは「アルゴリズム」と言われる造形上の操作方法。切る、折る、伸ばすといったような操作を入力して、演算結果として形が出力される様子を想像してみてください。
一方それでは無機質な空間しかできないのではないか? という否定論に異を唱えるのが柄沢祐輔。アルゴリズム建築は、空間同士の繋がり方、ネットワークをより多様に、豊かにしていることを明かします。そこで読者に用意されたもう一つの図が「ネットワーク」。抽象的な図を使いながら脳内に空間の面白さを伝えます。


■目次

脳に反して思考する:アルゴリズム空間のパフォーマンス
エリー・デューリング
関係性を顕在化させるアルゴリズムによるネットワーク型の建築
柄沢祐輔

ウェブデザイナーのオフィス・インテリア
秋葉原駅前再開発プロジェクト
尾山台の家
villa kanousan
中心が移動し続ける都市
瀋陽市方城地区計画
s-house
バンタヤンパークセンター
寧波大学複合体育施設設計競技案
バコロドシュガーミュージアム
ハシエンダレセプションセンター
ランジット・マックーニ・ミュージアム

フォトクレジット/プロフィール


■著者略歴

柄沢祐輔(からさわ・ゆうすけ)
建築家、柄沢祐輔建築設計事務所主宰。1976年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科建築・都市デザインコース修了。文化庁派遣芸術家在外研修制度にてMVRDV(オランダ)在籍、坂茂建築設計勤務を経て、2006年に柄沢祐輔建築設計事務所設立。『10+1』48号「アルゴリズム的思考と建築」特集(INAX出版、2007年)では責任編集を務めるなど、情報論的、あるいはアルゴリズム的な思考を軸とした建築・都市空間の探求を行なっている。2011年英国D&AD賞Spatial Design部門受賞。主な展覧会に「日本の家 1945年以降の建築と暮し」(MAXXI国立21世紀美術館、バービカン・センター、東京国立近代美術館、2016-2017)、「Japan-ness. Architecture and urbanism in Japan since 1945」(ポンピドゥー・センター・メス、2017-2018)など。s-houseの模型はフランス国立ポンピドゥー・センターの所蔵コレクションとして収蔵されている。http://yuusukekarasawa.com/

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