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現代建築家コンセプト・シリーズ15<br>菊地宏|バッソコンティヌオ──空間を支配する旋律

現代建築家コンセプト・シリーズ

現代建築家コンセプト・シリーズ15
菊地宏|バッソコンティヌオ──空間を支配する旋律

本体価格 1,800円
体裁 A5判・並製・136頁
Japanese/English
ISBN
978-4-86480-005-1

2013年06月発行

1972年生まれの菊地宏が建築を志した90年代から「白い建築」が注目を集めていた。建築が白ければ模型も白く、平面図では色を表現する余地がない。菊地には、建築をめぐるこの状況は、モードのうえにモードを重ね、より視野を狭めて進んでいるように思えた。なぜこれほどまでに建築は自由を奪われてしまったのか、白の呪縛から逃れ、豊かな空間をつくることができるのだろうか──。
菊地の設計活動は、こうした問いと向き合い、歴史や自然のなかに範を探していくものとなった。空間の豊かさは、自然のリズムと協調することから生まれてくる。菊地は、環境、方角、季節、時間、光、色といった要素と人間をどのように結びつけられるかを丁寧に探り当てる。建築の最新モードから離れ、豊かな空間についてあらためてじっくりと考えるための一冊。日英バイリンガル。


■目次

はじめに
色がわからない
白色という呪縛
白色からの脱却
外から飛んでくる光
色が見えた日
頭上の不思議なもの
振り切れた速度感の間で
複雑さの中で
光の届く先
暗い色の中で
光と人間の立ち位置
苦手な関係
人と光は別のところから
数センチの世界での光の戯れ
空間を潰す
奥の深い空間
明るさが暗さを呼ぶ
壁が明るさを決める
鮮やかな色
色は、色と色の間に
色の幅はまちまち
方角によって色は異なる
時間によって色は異なる
太陽を作る
頭上から光を入れる
おおきなリズム
物の照らされる順番
遠いものと近いもの


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「はじめに色彩ありき」──菊地宏が色を使う理由
保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)
http://10plus1.jp/monthly/2013/09/post-82.php

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