書籍検索

10+1 No.40<br>特集=神経系都市論──身体・都市・クライシス

TenPlusOne

10+1 No.40
特集=神経系都市論──身体・都市・クライシス

本体価格 2,000円
体裁 B5判変型・並製・324頁
ISBN
978-4-87275-129-1

2005年09月発行

かつてベンヤミンたちが直感的に洞察した都市と身体の相互作用を21世紀の身体の科学へ結びつける。

編集協力=田中純


■目次

□特集 神経系都市論──身体・都市・クライシス
[対談]都市の皮膜/身体の皮膜 鷲田清一×田中純
装飾という群衆──神経系都市論の系譜 田中純
広場恐怖症──都市空間の精神病理学 アンソニー・ヴィドラー 訳=川田潤
エンプティ・フェイス──近代都市計画の精神病理 五十嵐光二
探偵、バイオメトリクス、広告──『マイノリティ・レポート』にみる都市の時間と空間 門林岳史
セクシュアリティの造形力──クィア映画の空間原理を出発点に サラ・ティズリー
ポストモダン都市とウィルス的主体──『荒人手記』 フラン・マーティン 訳=日比野啓
動物化するグラフィティ/タトゥー──都市/身体の表面への偏執 南後由和
[対談]身体の(再)誕生、〈建築〉の場から 荒川修作×小林康夫
抽象からテリトリーへ──ジル・ドゥルーズと建築のフレーム 石岡良治
柔らかい大地──テリトリーを備えつける ベルナール・カッシュ 訳=石岡良治
劇場としてのショウ・ウィンドウ 蘆田裕史
都市の解剖学──剥離・切断・露出 小澤京子
都市表象のミクロ分析──印象派展時代の油彩画をめぐって 宮坂奈由
肉の壁、大地の皮膚──クルツィオ・マラパルテの表面への眼差し 嵯峨紘美
日本の〈グラウンド・ゼロ〉──原爆の表象をめぐって 倉数茂

プロジェクションズ──リサイクル工場を巡る変奏 O.F.D.A.(坂牛卓+中島壮)/平倉圭+土屋誠一/SETENV(入江拓也+井上亮+光岡寿郎)
憎悪の社会空間論──青少年問題を手がかりにして 内藤朝雄
東京のエスニシティ──「アジアの新宿・池袋」を彷徨う 鈴木久美子

□連載
都市表象分析[22]アハスウェルスの顔──都市の生命記憶へ 田中純
LOCUS SOLUS[4]ハイナー・シリング
政治の空間学[4]Chap.2 都市に対して「リベラルである」とはどういうことか? 1 北田暁大
思想史的連関におけるル・コルビュジエ──一九三〇年代を中心に[3]八束はじめ
CONCEPTUAL 日本建築[5]第五章 関西普請編 黒沢隆
現代建築思潮[討議]建築家の有名性の生産、流通および消費 南後由和+成実弘至、日埜直彦×今井公太郎×今村創平×吉村靖孝

□10+1 PASSAGE
「悪い場所」にて[10]再読・石子順造──もの派/幻触からマンガを通じ、トマソン、アール・ポップ、日グラ、そしてスーパーフラットまで 椹木野衣
新しい書き言葉をもとめて[1]「バカの壁」と「踊る社会学者」 仲俣暁生
ピクトリアリズムの現在[1]鈴木理策《サント・ヴィクトワール山》(前編) 清水穣
Architecture的/Archive的[1]序説・MMO現実感の誕生 ドミニク・チェン
新たなコミュニケーションの座標軸[1]共感とテレパシーのあわいで 平田知久
1990年代以降の建築・都市[16]ユートピアとしての平壌 五十嵐太郎
リアリティについて[1]便宜的リアリズム 日埜直彦

TOP