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10+1 No.15<br>特集=交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール

TenPlusOne

10+1 No.15
特集=交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール

本体価格 1,500円
体裁 B5判変型・並製・264頁
ISBN
978-4-87275-085-0

1998年12月発行

孤立し囲い込まれた空間としての都市ではなく、どこまでも線として延びていく領域横断的な都市の可能性を浮かび上がらせる。

編集協力=田中純


■目次

□特集 交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール
[対談]交通空間から郵便空間へ 田中純+東浩紀
都市の子午線──一九九八年一〇月二一日 田中純
直線性の重荷──ろばの都市計画 キャサリン・イングラハム
路上の身体──ル・コルビュジエと都市計画の成立 五十嵐光二
アウトバーン フリードリヒ・キットラー
在不在 ここと自己──アウトバーンとメディアの親近性 マルク・リース
[図版構成]速度の肖像 韓亜由美
世界でもっともすぐれた地下鉄。一九三〇年代モスクワの地下鉄をめぐる言説 ミハイル・ルィクリン
歩く観察者の技術──超芸術トマソンと都市の体験 竹内孝宏
オン・オフの彼岸のマイクロ・サーフ──モバイル・メディア論へ向けて 瀧本雅志
民主主義の曲がり角──ホームレス・ノワールについて ディーン・マッカンネル
都市のなかの犯罪、都市の犯罪──都市アレゴリーとしてのファム・ファタール M・クリスティーヌ・ボイヤー
都市を取り調べること──都市解釈としての探偵小説 M・クリスティーヌ・ボイヤーへの応答 マーガレット・クローフォード
[図版構成]ウルバノフィリア 森山学

□連載
都市の断層線/切断線[3]性愛と「私」の地層 内田隆三
非都市の存在論[11]《言葉》と《建築》──性差という分割 田中純
映像のトポス[3]群衆のなかの道化(承前)──『群衆』(一九二八)における言説とアレゴリー 中村秀之
建築等学会通信 Vol.2
[3]東京 森山大道
建築の解體新書[2]発明の射程 岡崎乾二郎+中谷礼仁
ラディカリズム以降の建築1960s-1990s[3]魚座の建築家、フランク・ゲーリー──路上から転がり続けること 五十嵐太郎
Urban Tribal Studies[3]トランスクリティックとエスノグラフィ 上野俊哉

□10+1 PASSAGE
音[2]ノートルダムの二重側廊──音楽を創発する建築 伊東乾
都市の傷痕とRe=publik[2]建築唯我論 柿本昭人
オルタナティヴ・スペース[2]増殖する自律的なユルめのネットワーク 窪田栄一
映像/写真[2]映画における建築的美学──構図論 奥村賢
新・都市の下層民[3]引き籠もる人々 小倉虫太郎
書物[2]都市と書物との果てしない離隔のはざまで建築家は何をなしうるのだろうか 南泰裕

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