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10+1 No.14<br>特集=現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築

TenPlusOne

10+1 No.14
特集=現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築

本体価格 1,500円
体裁 B5判変型・並製・272頁
ISBN
978-4-87275-083-6

1998年08月発行

80年代以降顕著になった新しい建築と批評のあり方について、いくつかの断面を提示し、言葉とモノのダイナミックな関係の可能性を探る。

編集協力=五十嵐太郎


■目次

□特集 現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築
[鼎談]現代建築批評の方法──ジェンダー・人間中心主義批判・表象文化論・精神分析をめぐって 土居義岳×後藤武×五十嵐太郎
批評と盲目性 後藤武
現代建築批評の方法と視点──批評のモード 米田明
建築批評は必要ない 飯島洋一
構成と批評──建築に内在する他者をめぐって 南泰裕
モノとしての批評性と現在──フラヌールに化けぬこと 岡田哲史
ズーム・バック・イン・トーキョー 塚本由晴
二元論と反復と逸脱の作法──戦後建築ジャーナリズムに見る建築批評の構図 田中禎彦
現代建築批評の方法論 青井哲人
シンク(sink)にて──アブジェクシオンの建築 ナディール・ラーイジ&D・S・フリードマン
クローゼット、衣服、暴露 ヘンリー・アーバック
メンズ・ルーム リー・エードルマン
[図版構成]身体劇場──形式と空間 槻橋修+笠置勇星+岡由実子
なぜ建物ではなく女が装飾されねばならないのか──アドルフ・ロースをめぐる諸考察 ジョージ・ハーシー
テルプシコラの神殿、あるいは「女性の空間」──一八世紀末パリにおけるデルヴィユ嬢の場合 土居義岳
鏡像──第二次世界大戦以降のアメリカ建築における、技術、消費とジェンダーの表現 ジョアン・オックマン
顔の喪失 アンソニー・ヴィドラー
視覚を(が)開く──電子情報時代の建築 ピーター・アイゼンマン
[対談]建築の新たなフレームの構築──表現・技術論、近代主義批判を通して 岡崎乾二郎×中谷礼仁
[対談]映画と建築の接線──海洋性をめぐって 鈴木了二×小林康夫
[図版構成+論考]黒の表象──黒をめぐる博物誌/アフリカン・アメリカン・アーキテクトの憂鬱 五十嵐太郎+斉藤理
フリーズフレームス──写真と建築の横断線 福屋粧子
「第三機械時代」のアルケミー──白・銀・透明をめぐるサブ・クロニクル 吉村靖孝

□連載
都市の断層線/切断線[2]資本の地層──身体・空間像の変容 内田隆三
非都市の存在論[10]エクリチュールの夢魔──漢字という(ス)クリプト 田中純
映像のトポス[2]群衆のなかの道化──『群衆』(一九二八)における言説とアレゴリー 中村秀之
建築等学会通信 Vol.1
[2]大阪 2 森山大道
ラディカリズム以降の建築1960s-1990s[2]D+Sの変タイ建築論──ポストヒューマニズムの身体へ 五十嵐太郎
Urban Tribal Studies[2]今日のシャーマニズム 上野俊哉

□10+1 PASSAGE
映像/写真[1]建築と映画あるいは映画館の思考 北小路隆志
都市の傷痕とRe=publik[1]病理的なものの転倒 柿本昭人
オルタナティヴ・スペース[1]自律的な居場所としての〈サイベリア〉 木村重樹
書物[1]記号を解読しないということ──藤沢周『境界』の都市像 陣野俊史
新・都市の下層民[1]路上生活者 小倉虫太郎
音[1]都市の「音」/「耳」の論理 小沼純一

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