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都市は人なり<br>──「Sukurappu ando Birudoプロジェクト」全記録

単行本

都市は人なり
──「Sukurappu ando Birudoプロジェクト」全記録

本体価格 2,800円
体裁 200×226㎜・並製・228頁
Japanese/English
ISBN
978-4-86480-031-0

2017年08月発行

《スーパーラット》で渋谷の路上からデビューし、《BLACK OF DEATH》、《Don't Follow the Wind》など、都市に介入する手法を次々と作品化し話題をさらうアーティスト集団Chim↑Pomが、東京の「スクラップ&ビルド」をテーマに、新たなプロジェクトを始動した。
本書は、歌舞伎町の取り壊し直前の振興組合ビルで行われた展覧会+イベント「また明日も観てくれるかな~」から、高円寺のキタコレビルの地下に歌舞伎町のビルの瓦礫を埋め、建築家・周防貴之との協働により、そのうえに道(公共圏)を通すまでの一連の活動「Sukurappu ando Birudoプロジェクト」の全記録である。都市を舞台に活動してきたChim↑Pomが、その活動によって都市の姿を更新していく過程を、膨大な記録写真と関係者の証言で克明に写し取る。しかしこのプロジェクトは本書で完結していない。その最終形は、東京の再開発にゆだねられているのである。一部日英バイリンガル。


■目次

[口絵]《The Road Show》
はじめに──東京、スクラップ&ビルドが埋める道
都市への介入、状況との出会い ─Chim↑Pomのこれまで─ 文=阿部謙一

第1部 Chim↑Pom「また明日も観てくれるかな?」
ステートメント
[写真構成]「また明日も観てくれるかな?」展示風景
[座談会]不可能を可能にした展覧会──街とアートの関係の好転 手塚マキ×卯城竜太×エリイ
[写真構成]《ビルバーガー》ができるまで
[写真構成]「ART is in the pARTy」ドキュメント
[座談会]アートを媒介に「街の現在」をパーティーにする 古藤寛也×涌井智仁×林靖高

第2部 解体されるビルと生まれ変わるビル
[写真構成]歌舞伎町商店街振興組合ビルの解体
[写真構成]キタコレビルの改築

第3部 Chim↑Pom with 周防貴之「道が拓ける」
道の開通にあたって
オープンハウスのご案内
[写真構成]「道が拓ける」展示風景
[座談会]道を育てる──公共に開放された私的空間 周防貴之×卯城竜太×岡田将孝×稲岡求×林靖高
[図解]キタコレビルの構造解説 監修=周防貴之
都市と「私」 文=周防貴之

おわりに──すべての道はアートに通ず


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「『道』を育てる」が意味すること──アーティストならではの新たな都市論
保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)
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