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水と風と光のタイル<br>──F・L・ライトがつくった土のデザイン

INAXミュージアムブック

水と風と光のタイル
──F・L・ライトがつくった土のデザイン

本体価格 1,500円
体裁 B5判・並製・64頁
ISBN
978-4-86480-910-8

2007年04月発行

帝国ホテル旧本館は、20世紀を代表するアメリカの建築家フランク・ロイド・ライト(1867-1959)の代表作として知られています。建物は、さまざまな装飾が施された大谷石、スクラッチタイルやテラコッタなど、400万個以上の素材によって覆われていました。それらの建築素材にライトが求めたのは、1910年代当時の一般的な洋風建築に使われていた赤色ではなく、黄色く焼き上げること。膨大な数に加え、技術的にも高度な注文に応えたのは、知多半島(ちたはんとう)の土と、愛知県にあるやきもののの街「常滑(とこなめ)」、そして陶工・久田吉之助(ひさだきちのすけ)の存在でした。
本書は、INAXライブミュージアムの「土・どろんこ館」で開催される、同名の展覧会にあわせて制作されました。帝国ホテル旧本館を華麗に飾り、光の透過や、風や水の通り路などを演出したタイルやテラコッタを、「土の造形美」として見直します。また、「帝国ホテル煉瓦製作所」の当時の様子を伝える貴重な写真や、現代の技術者が復元してわかったこと、さらには近代や現代の建築に与えた影響の考察など、やきものの建築素材の魅力と可能性を満載しています。


■目次

帝国ホテル、タイルを歩く 写真=村井修・梶原敏英
積みあげられた手仕事──ライトが出会った、石とやきものの素材 谷川正己
フランク・ロイド・ライト略年譜
ライトが、常滑とつながる──『帝国ホテルのスダレ煉瓦』より抜粋 牧口銀司郎
ライトは、採光をデザインした 酒井一光
スクラッチタイルを作り損ねた男、久田吉之助 佐野由佳

ライトの原画と復元図面
スクラッチタイルを復元する
テラコッタを復元する

現代版「帝国ホテル煉瓦製作所」──復元してわかったこと 後藤泰男
ライトのタイルが、日本の近代建築にもたらしたもの 内田祥士
ライト後のタイルとれんが──旧甲子園ホテル、先斗町歌舞練場
素材の使い方、ライトの現代性 隈研吾

土の広がり[第一回]作庭の世界──土は私に、色々な要求を強いてきた 河西力

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