現代建築家コンセプト・シリーズ6
中村拓志|微視的設計論
本体価格 | 1,800円 |
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体裁 | A5判・並製・160頁 |
Japanese/English |
- ISBN
- 978-4-86480-301-4
2010年03月発行
建築の価値を、身の回りから生まれる豊かな関係に発見する方法とは?
コミュニケーションは相手の表情やふるまいといった小さな変化への気づきから始まる、建築とはコミュニケーションのデザインだという中村拓志による、微視的設計論。図や形態、思想などの形式化しやすい知に対して、感覚や暗黙知という、言語化しにくい世界に分け入る微視的なアプローチは、物質や自然の挙動、身体のふるまいを建築に定着させる。大きな思いで、ちいさなものを見つめる一冊。日英バイリンガル。
■目次
序文 微視的設計論
1 身体
身体を微細に見ることについて
ふるまいと建築の相互作用/知覚の境界にある色/装飾=目線のデザイン/心象空間
2 物質
人の近傍にあるもの
ミクロンスケールの微動/空気の揺れ/構造の肌理
3 自然
自然環境をかつてない精度で観察する
樹木のたちふるまい/光の挙動/巣の身体性
4 社会
身体から社会を考える
協働する身体/旋回運動/リズムの共有/小さな行為の共振