アヴァンギャルドのヴィジョンにおけるテクノロジーは、もっと魔術的な意味合いを帯びていた。その導入によって変革される人とモノとの関係を辿る。19世紀のクリスタル・パレスからモダニズム、ポストモダンを経て新世紀末に至る、建築とテクノロジーの軌跡。
■目次
1 熱力学機関としての水晶宮と世界機械のヴィジョン
2 繭と薄明
3 「塔」の考古学(1)──プラクティカル・アメリカ
4 加速化されたオブジェ
5 労働のレトリック
6 「塔」の考古学(2)──アイデアル・ヨーロッパ
7 「住居機械」のパラドックス
8 メガロマニアの不条理
9 砂漠の独身者機械、または卵の変容
10 テクノロジーのモナドロジー
11 サイボーグと環境
12 マシン・ユートピアの顛末
13 世紀末のテクノロジー
あとがき