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素掘りのトンネル マブ・二五穴<br>──人間サイズの土の空間

INAXミュージアムブック

素掘りのトンネル マブ・二五穴
──人間サイズの土の空間

本体価格 1,500円
体裁 B5判・並製・64頁
ISBN
978-4-86480-908-5

2015年10月発行

江戸時代から明治、大正、昭和初期にかけて人力で掘られたトンネルが、中越地方(新潟県)や房総半島(千葉県)に数多く残されています。それらの多くは、新田開発のために、川の流れを変えたり、新たな水路を引いたりする際につくられました。人々の手で掘ることが可能だったのは、適度に柔らかく、同時に崩れにくい地層で覆われていたからです。現在でもトンネルの天井あたりには、掘られた当時のままの跡が刻まれています。これらのトンネルを中越地方では「マブ」、房総半島では「二五穴(にごあな)」と呼んできました。人と水を通す目的をかなえる必要最低限の大きさで掘られており、幅は両手を広げるより小さく、高さは背伸びをすると届きそうな空間。しかしそれらは、最先端の技術でつくられる現在のトンネルや地下道とは異なり、手の痕跡と時間の経過によって生まれた柔らかなゆらぎの空間ともとらえることができます。人間サイズの素掘りのトンネルの魅力をご紹介します。


■目次

土と水と光に囲まれた、境界線上の空間 中里和人

□越後(新潟)
中越地方の素掘りトンネル マブ 写真=中里和人
河川トンネル・マブの仕組みと歴史 田口恭史
渋海川における瀬替え 野口寛人
佐渡金銀山絵巻に描かれた坑道内の様子 渡部浩二
佐渡金銀山と南澤疎水道
立体スキャナから掘り方を読み解く 久間英樹

□房総(千葉)
房総半島の素掘りトンネル 二五穴 写真=中里和人
房総丘陵の二五穴 小田島高之
素掘りのトンネル列伝

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