
丸栄百貨店本館タイル壁画 常設展示のご案内
2021.03.12(Fri)
20世紀を代表する日本の建築家 村野藤吾が設計した丸栄百貨店(名古屋市)は、2018年6月末の閉店に伴い解体されました。解体に際し、当館が譲り受けた、本館 西側のタイル壁画の一部をテラコッタパーク内に常設で展示します。
展示公開日:2021年3月13日(土)
展示場所:「建築陶器のはじまり館」テラコッタパーク
村野藤吾がデザインした丸栄百貨店本館 西側のタイル壁画は、緑色を中心に色彩豊かなタイルを乱張りした抽象的な作品です。
伊奈製陶(後のINAX、現LIXIL)の「カラコンモザイク*」タイルが用いられている箇所を中心に寄贈いただき、当時の雰囲気が伝わるように1.8m四方の壁にタイルを張りなおして展示しました。
人びとに長く愛されてきた丸栄百貨店の記憶とともに、当時のものづくりの様子の一端が次の世代に受け継がれれば幸いです。
*「カラコンモザイク」:1953(昭和28)年に伊奈製陶(後のINAX、現LIXIL)が販売を開始。微妙な色合いをコントロールできるモザイクタイルで、丸栄百貨店に使用されて以降、数多くの建物の外壁に採用され、普及しました。
常滑市立陶芸研究所(1961(昭和36)年竣工)の外装にも、建築家・堀口捨己が採用しています。
【お問合せ先】
INAXライブミュージアム
TEL: 0569-34-8282
- 丸栄百貨店本館 西側 タイル壁画 常設展示(テラコッタパーク)
photo: 村山直章 - 丸栄百貨店本館 西側 タイル壁画 常設展示(テラコッタパーク)
photo: 村山直章 - 丸栄百貨店本館 西側 タイル壁画 常設展示(テラコッタパーク)
photo: 村山直章 - 丸栄百貨店本館 西側 タイル壁画(解体前)壁画デザイン:村野藤吾
photo:梶原 敏英 - 丸栄百貨店本館 (竣工年1953年・解体年2018年)設計:村野・森建築事務所
photo:梶原 敏英