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ミュージアム日記 No.254 <br>「陶土染め体験~やきものの土で染めてみよう!」開催!
INAXライブミュージアム

ミュージアム日記 No.254
「陶土染め体験~やきものの土で染めてみよう!」開催!

2021.05.24(Mon)

INAXライブミュージアムでは、5月15日(土)に「陶土染め体験~やきものの土で染めてみよう!」を開催!梅雨入り前のひととき、「土・どろんこ館」前の広場で、参加者の皆さんに土で染めるバッグづくりに挑戦していただきました。


講師は、今年の1月にここで開催した「NEW TRADITIONAL展 in 常滑」のディレクターも務めたデザイナーの高橋孝治さんです。この展覧会で土そのものの奥深さと、地の利を活かしたものづくりの可能性を再発見し、このイベントに繋がりました。


まず体験前に「土はどうやってできたのか」を大きな絵本を使って解説しました。大昔の宇宙のお話からはじまり、土の誕生、常滑の土の歴史や特長、やきものの歴史などを図解で紹介するミニトークです。また、この絵本は高橋さんのお手製で「陶土」で色付けされているところにも注目していただきました。


さていよいよ、陶土染めがスタートです。作業手順は、砕く・ふるう・する・染めるの4工程。それぞれの道具を確認した後、一番の楽しみでもある陶土選びへ。今回は鉄分の多い常滑・知多半島の土の他にスペシャルとして備前の陶土も登場しました。


一番の難関は、約500gの原土を細かく砕く作業です。庭の草が柔らかいクッションとなり、皆さんコツをつかむまでに難航しましたが、先生の手ほどきもあり、何とか粉状に。それらを小瓶に詰め、持ち帰ってもらうサプライズに、参加者同士で土の交換会も行われるなど、とても和やかな雰囲気になりました!


それから、乳鉢に水を入れて滑らかな泥にして、あとは約10分もみ込み染めるだけ。タンパク質で下処理済みのバッグにみるみるうちに土が馴染み、最後に3回程度しっかり水洗いをしたら完成です。バッグは、ミニバッグとあずま袋の2種を用意し、午前中はミニバッグ、午後はあずま袋が人気でした。


土で染めたとは思えないほど発色もよく風合いも柔らかで本当に驚きました。同じ陶土を選んでも、微妙に色合いが異なるなど表情が違うところも自然ならではの見どころです。これから使い込むともっと愛着が湧きそうですね。参加者の皆さん、ありがとうございました。

  • 「土・どろんこ館」にてスタート
  • 講師の高橋さんによる土について図解で学ぶミニトーク
  • 作業手順を確認
  • 陶土染めに使用する道具類
  • 常滑・知多半島の土の他に、備前の土など7種類の原土
  • 土はブレンドしてもよいため、土選びは真剣そのもの
  • 陶土染めに使用する土は一人500g
  • 講師の高橋さんが手ほどきします
  • 原土を細かく乳棒で砕きます
  • 砕いたらふるいにかけ、さらにすります
  • 「土・どろんこ館」前の広場で体験のようす
  • 陶土染めに利用した土の瓶詰め
  • 約10分間もみ込み、染める工程
  • 水洗いで染め具合を確認
  • 完成した陶土バッグたち
  • 「土・どろんこ館」にてスタート
    photo: 河合秀尚
  • 講師の高橋さんによる土について図解で学ぶミニトーク
    photo: 河合秀尚
  • 作業手順を確認
    photo: 河合秀尚
  • 陶土染めに使用する道具類
    photo: 河合秀尚
  • 常滑・知多半島の土の他に、備前の土など7種類の原土
    photo: 河合秀尚
  • 土はブレンドしてもよいため、土選びは真剣そのもの
    photo: 河合秀尚
  • 陶土染めに使用する土は一人500g
    photo: 河合秀尚
  • 講師の高橋さんが手ほどきします
    photo: 河合秀尚
  • 原土を細かく乳棒で砕きます
    photo: 河合秀尚
  • 砕いたらふるいにかけ、さらにすります
    photo: 河合秀尚
  • 「土・どろんこ館」前の広場で体験のようす
    photo: 河合秀尚
  • 陶土染めに利用した土の瓶詰め
    photo: 河合秀尚
  • 約10分間もみ込み、染める工程
    photo: 河合秀尚
  • 水洗いで染め具合を確認
    photo: 河合秀尚
  • 完成した陶土バッグたち
    photo: 河合秀尚
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