水を見る―秘めたるかたちと無限のちから
水は、私たちが生き、生活を豊かに送る上で欠かせないものです。生命を育むとともに、暮らしの中では、料理に使う、さまざまなものを洗う、流すなど、じつに多くの場面で水に触れています。しかし、その存在が当たり前であるがゆえに、断水や災害に直面してはじめて水の大切さを思い出します。
一方で、人々は古くから、水が絶え間なく変化する姿に魅了されてきました。水の姿を見事に描いた作品も名画として多く残されています。音をたてて小川が流れる様を見るとき、水車や噴水から落ちる先を目で追うとき、私たちは、水の「かたち」や「ちから」、その美しさや音に魅せられ、感動を覚えることがあります。普段の暮らしや近所の公園で目にしている水も、少し見方を変えるだけで、その姿に心が動きます。
本展では、水がふとした瞬間に見せる「かたち」と「ちから」に焦点をあて、その姿の成り立ちを紐解いていきます。また、"水を見る"展示装置の体験を通して、水の流れ、滴、波、渦などの美しさに触れ、楽しく感じるためのヒントをご紹介します。いつも目にしている「水」を新しい視点で見ることで、私たちの身の回りに溢れる水のふしぎな魅力を捉えなおす機会となれば幸いです。
会期 | 2019年4月26日(金)~2019年9月24日(火) |
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会場 | INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室 |
休館日 | 水曜日(祝日の場合は開館) |
観覧料 | 共通入館料にて観覧可 (一般:600円、高・大学生:400円、小・中学生:200円) |
特別鑑賞券 | 共通入館料+展覧会書籍(オリジナル布製バッグ付)(一般1600円/高・大学生 1400円/小中学生1200円)※オリジナルバッグはなくなり次第終了 |
主催 | INAXライブミュージアム企画委員会 |
展示デザイン | 西本剛己(ARTLAB+) |
見どころ
展覧会を通して、水を「かたち」と「ちから」の視点で驚きをもって見るヒントを伝えます。
- 会場内の数点の展示装置によって、水の流れ、滴、渦、波などさまざまな水の様相を「見る」体験をしていただきます。何気なく見ていた「水」の新たな姿があらわれてきます。
- 水の流れ、滴、渦、波など、さまざまな水の姿の成り立ちを科学の視点から解説し、水の不思議な特性をご紹介します。
- ドライミスト、噴水、水車、滝、疎水路、波のトンネルなど、身近にある「水」の美しさの理由と仕組みを紐解き、水の「かたち」と「ちから」を楽しく感じるヒントをご紹介します。