世界のタイル事典 no.7
『住まいに登場したオランダのタイル』

17~18世紀頃にオランダでつくられヨーロッパ各地に波及し、“ブルー&ホワイト”として大流行した「デルフトタイル」をご紹介します。
中国の青花磁器の影響を受けたこのタイルは、錫釉で白くした白地の上にコバルトブルーで絵付けされ、図柄は動物や人物、風景の他に、兵士や船など世相を反映した絵も多く見られます。
“コーナー・モチーフ”と呼ばれる四隅に描かれた模様と中央に描かれた主題の構成は、オランダタイルの特徴といわれています。
浸水対策や拭き掃除の効率の良さから、住宅には欠かせない建材として現在に至っても大活躍しています。

[INAX REPORT No.185 より転載] ■掲載誌面PDFをダウンロード