ミュージアム日記 No.265
黒田大スケワークショップ「ふくふくホイッスル」開催!

ミュージアム日記 No.265 黒田大スケワークショップ「ふくふくホイッスル」開催!画像1
笛の吹き方の説明をする、黒田大スケさん
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煙突テラスで笛の説明を聞いているようす
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煙突テラスで笛を吹いているようす
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煙突テラスで笛を吹いているようす
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「とこなめの笛」7種((石炭、海、煙突、松、黒いすずめ、石膏レリーフ、炎)の笛

INAXライブミュージアムでは、国際芸術祭「あいち2022」参加アーティストの一人である、黒田大スケさんのワークショップ「ふくふくホイッスル」開催に協力しました。(主催:国際芸術祭「あいち」組織委員会)

 

黒田さんは、長期に渡って常滑に滞在し「彫刻」を起点に歴史や地域を作品化。陶製の土笛7種(石炭、海、煙突、松、黒いすずめ、石膏レリーフ、炎)を、当館の「やきもの工房」協力のもと制作されました。
9月25日(日) 、ワークショップでは参加者にガチャ(カプセルトイ)を引いてもらい、当たった笛がプレゼントされるという特典付き。それをみんなで一斉に奏でるイベントです。7種の笛にはそれぞれエピソードがあり、石炭窯からの煙で常滑のすずめが黒かった話や、昔は窯の燃料として松の木や葉が使われていたこと、海を通じて様々な人やものが行き交っていたことなど、この地の歴史の断片がモチーフになっていることが語られました。
その後、可愛いイラスト図を見ながら吹き方の説明があり、いよいよ音出しです。一体どんな音が鳴るのか、みんなで吹くとどのような響きになるのか、黒田さんもワクワクしている様子でした。
笛の種類によって違いもあり、とても上手な方もいれば、なかなか音が出なくて苦戦する方もちらほら…しばらくすると、口の角度や息の出し方などのコツもつかめて、ようやく場も和み歩きながら各々音出しができるまでになりました!

 

ガチャにいれる紙片や説明カードなどのイラストもすべて黒田さんの手によるもので、皆さんと一緒にこのイベントを楽しみたいという思いが込められている気がしました。黒田さんの作品をとおして常滑を知る機会にもなり、煙突テラスの周辺はやわらかい音色に包まれました。参加者の皆さま、ありがとうございました。

 

10月10日(月・祝)、「あいち2022」の閉幕日には、大小300個の「とこなめの笛」を用意して、参加者全員で一斉に笛を吹く「ふえフェス」とアーティストトークを開催します。ぜひご参加ください!

 

「あいち2022」アーティストトーク&ワークショップ(シュウ・ジャウェイ、黒田大スケ)
https://livingculture.lixil.com/topics/ilm/aichitriennale1010/

 

黒田大スケ「とこなめの笛」
https://sites.google.com/view/tokonamenofue