ミュージアム日記 No.260
ナゴヤのモザイク壁画、魅力を語るトークイベント開催
INAXライブミュージアムでは、2022年1月29日(土)に当館の「土・どろんこ館」にて、トーク 「ナゴヤのモザイク壁画めぐり 見つけて見つめて魅力再発見」を開催しました。
このトークは、3/22(火)まで開催中の企画展「壮観!ナゴヤ・モザイク壁画時代」の関連イベントで、名古屋市内を中心にモザイク壁画を巡るツアーの企画やガイドをされているモザイク愛好家の森上千穂さんに講師を務めていただきました。
トークの冒頭は、森上さんがモザイク壁画に関心を寄せたきっかけとなった作品、新大名古屋ビルヂングの《海》から始まりました。移設後と移設前の壁画の写真がスクリーンに映され、エレベーターホールの壁にあったときの状態を見ることができた希少な機会でした。続いて、現在はコロナ禍で中断されているガイドツアーをスライドショーで試みてくださいました。CBC会館、旧中日ビル、旧カゴメビルなど、今展でも紹介している作品ですが、実際にガイドをされたときの写真を使用されていたのが臨場感を醸し出し、一味も二味も違って見えました。その他、新・旧大垣市役所庁舎、名古屋市内の地下鉄構内など、さらには東京、北海道、岡山など県外遠方の作品も含めて様々なモザイク壁画の作品例を披露していただきました。約100点もの写真とともに素材などの詳細に触れながらモザイク壁画の魅力をたっぷりと解説していただいたトークとなりました。
終了後の質疑応答であった、「モザイク壁画がその一部でも建物の建て替えなどから救われるということはとてもうれが、建物といっしょに保存されることを願いたい」という参加者からの発言は、なかなか解決し難い問題として意味深いものでした。また森上さんのツアーガイドの再開を願う声もありました。森上さんは「コロナ禍で実施はなかなか難しい状況だが、機会があればぜひ現存する作品をみてほしい」と話されました。
企画展 「壮観!ナゴヤ・モザイク壁画時代」
【会 期】2021年11月6日(土)~2022年3月22日(火)
【会 場】INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
【休館日】水曜日(祝日の場合は開館)、2021年12月27日(月)~2022年1月5日(水)
【観覧料】共通入館料にて観覧可 (一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円)
【主 催】INAXライブミュージアム【企 画】INAXライブミュージアム企画委員会
【展示協力】カゴメアクシス株式会社、中部日本ビルディング株式会社、株式会社ナゴヤキャッスル、株式会社 丸栄
【展示デザイン】+建築設計 田代朋彦 【会場グラフィック】kobito inc.
◎詳細はこちら
https://livingculture.lixil.com/topics/ilm/clayworks/exhibition/nagoyamosaic/