私たちが生活する空間には「木」でつくられたもの、「陶」でつくられたものがふんだんにあります。長く馴染んできたこのふたつを、あらためて見てみようと思います。
個々に、あるいは組み合わさったものとして、例えば、キッチンでは「木の食卓+陶磁器の食器」、リビングには「木製の棚+陶磁器の花器」のように、「木と陶」は無意識のハーモニーを奏でてきました。しかしそれらは、ちょっと離れていました。そこでもっと「木」と「陶」が近くに寄れないかというのが今回のテーマです。
各地のさまざまな樹種を持つ木の特性は、加工のしやすさ、肌合いのやさしさ、そして丁寧に扱うと柔らかく輝いてきます。一方陶(やきもの)は繰り返し使っても、その透明感や清涼感は変わりません。陶器の肌合いもまた月日を重ねて、親密な表情を醸し出します。
今回は「木と陶」のあらたなであいがつくる「ここちよい空間、こころやすらぐ空間」をグループや、工房をもつショップ、木工作家などの方々から提案いただき、4回の会期に分けて展示します。
会期 |
Part1: 2006年5月10日(水)〜2006年5月31日(水) |
時間 |
10:00AM〜5:00PM(入館は4:30まで) |
会場 |
世界のタイル博物館 1階 |
第2会場 |
陶楽ギャラリー/世界のタイル博物館隣 陶楽工房内 |
休館日 |
毎週月曜日 |
ギャラリートーク |
5月10日(水) 16:00より、椎名健一さんにお話いただきます。※終了しています |
パーティー |
5月10日(水) 17:30〜19:00 ※終了しています |
企画 |
世界のタイル博物館企画委員会 |
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<出展者の紹介>
タイル普及委員会は、ELLEDECO(インテリア雑誌)とINAXがタイルのおもしろさや潜在能力を引き出すために結成しました。
様々なジャンルのクリエーターたちとタイルが持つ可能性を模索してきました。
彼らの斬新なアイデアをもとにして、家具、照明、暮らしのいろいろな場面に登場するモノをタイルで制作、その作品を展示します。
この作品は、
2005年11月 東京国際家具見本市
2005年12月−2006年1月 INAX the TILE Space/大阪
で展示されたものを、常滑で展示いたします。
<クリエーター>
◇佐戸川 清/椎名 健一 デザインオフィス
◇セキ ユリヲ グラフィックデザイナー
◇長尾 智子 フードコーディネーター
◇パトリス・ジュリアン ライフスタイルプロデューサー
◇ヘスース・サリナス・モレノ アーティスト
◇小野 光治 ダイアモンドヘッズ・ディレクター
◇谷山 恭子 彫刻家
◇須藤 光広 タイル職人
<ギャラリートーク 椎名健一氏プロフィール>
椎名健一 (シイナケンイチデザイン主宰)
大学で建築を学んだ後、建築設計事務所勤務。
その後、デザインマネジメント会社に勤務し、各種店舗設計や業態開発型家具ショップのコンサルタントやデザインを数多く手がける。
東京国際家具展のテーマ展を数多くデザインし、賞賛されている。
INAX名古屋ショールーム2階のJホームスタイルも彼のデザインによるもので、家具ショップにおける空間提案、空間受注、また陶と木の空間構成の完成度など、斬新な提案性に満ちている。
「Jホームスタイル」・・・・柏木工が提唱する空間提案型の家具ショップで、家具+部屋のリフォーム受注をめざす、アンテナショップの名称。