INAXライブミュージアム 世界のタイル博物館 INAX TILE MUSEUM

博物館概要
常設展
展覧会のご案内
企画展一覧
やきもの新感覚シリーズ一覧
展覧会一覧
研究レポート
タイル・れんがの豆知識

展覧会のご案内


やきもの新感覚シリーズ(1階 企画展示室:入場無料)

第85回 秋永 邦洋 展 ―黒の立体陶・植物紋のかたち―
2010年8月7日(土)〜9月4日(土)

8月の作家は、兵庫県尼崎市在住の秋永邦洋さんです。
門扉や柵、照明器具などの装飾として使われる黒いアイアンワークの、植物紋のデザインがそのまま立体になったようなオブジェ作品。柔らかく繊細でエレガントな雰囲気と、鋭く硬質でダイナミックな印象を併せ持っています。

会期

2010年8月7日(土)〜9月4日(土)

時間

10:00AM〜5:00PM(入館は4:30PMまで)

第1会場

世界のタイル博物館 企画展示室

第2会場

陶楽工房 陶楽ギャラリー

休館日

8月18日(水)


■アーティスト トーク&オープニング パーティー
8月7日(土)
4:00pm〜5:00pm 秋永邦洋さんによるアーティスト トーク。
トーク終了後にオープニング パーティーを開催します。

※このシリーズはこれまで10日(陶の日)が初日でしたが、2010年より初日が「土曜日」となるよう会期を変更しました。また、トーク開始時刻が4:00pmとなりましたのでご注意ください。



建築のディテールに使われるアイアンワークのような印象を持つ作品を黒い陶で構成し、西洋家具や武具、近未来の装具を思わせるオブジェをつくります。「growth:植物の生長」をテーマに、植物紋を抽象化した秋永邦洋さんの作品は、生命力を持った葉脈のかたちがデフォルメされ、有機的なフォルムを成します。植物の柔らかさを感じさせながら、アウトラインはエッジが立ち、先端がアールを描きながら鋭く尖っているなど、強く攻撃的なイメージも同居しています。




実家の旋盤工場で金属加工に親しみ、高度な技術を目の当たりにしながら育った秋永さんは、幼少期からものづくりが好きでした。森正洋や柳宗理に憧れ、プロダクトデザインを目指して美術大学の陶芸コースへ進学しますが、柳原睦夫、田島悦子に学び、影響を受け、自らも造形の道へと進みます。




当初は、いかにかたちをきれいにつくるか、「表面的な形を追求したマイナスな仕事」でシンプルな作品を制作していた秋永さん。シャンデリアといった装飾品に興味を持つようになり、西洋や日本の紋様を立体化するという現在の作品に変化、「加飾し組み合わせることで複雑になっていくのが面白く、どんどんデコラティブになっていった」そうです。

現在は、私立高校で美術と陶芸の授業を教えるかたわら、公募展で受賞を重ね、関西を中心に作品を発表しています。




デザインを型紙におこし、パーツごとに手捻りで作成。白化粧をして黒釉をかけ、焼成後に組み立てています。最近はさらに、表面に蔦紋様などをレリーフ状に加飾し、黒一色でありながらより一層艶やかな作品になっています。

本展では、新作6点に旧作を織り交ぜながら、床と壁面への展示を予定しています。1点が2〜1.5mの大きさの、ダイナミックで躍動感溢れる作品が会場に登場します。お楽しみください。




[AKINAGA Kunihiro  プロフィール]
1978年 大阪に生まれる
2001年 大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コース卒業
[個展]
2002年 ギャラリーマロニエ(京都)
2003年 ギャラリー白(大阪)
2004年 しぶや美術館(広島)
2005年 東横イングループ元麻布ギャラリー(東京)
2006年 ギャラリー遊庵(奈良)、高島屋京都店美術工芸サロン(京都)
2007年 ギャラリー白(大阪)
2009年 INAXガレリアセラミカ(東京)
2010年 高島屋京都店美術工芸サロン(京都)
[グループ展]
2001年 陶器五人展(ギャラリーハンター坂/兵庫)、‘01兵庫県展(兵庫県立近代美術館/兵庫)、第39回朝日陶芸展(東京ほか)
2002年 器展(ギャラリーハンター坂/兵庫)、 ℃(ギャラリー千/大阪)、第40回朝日陶芸展(東京ほか) 、‘02兵庫県展(兵庫県立美術館/兵庫)
2003年 ‘03兵庫県展(兵庫県立美術館/兵庫)、川西市展(川西市立中央公民館/大阪)、日本クラフト展(銀座松屋/東京)、工芸都市高岡2003クラフト展 (大和高岡店/富山)
2004年 Ceramic Site 2004(ギャラリー白/大阪)、素材の価値(元麻布ギャラリー/東京、ギャラリー白/大阪)、比良から新しい風がpart28「表現様式の多様化」展(比良美術館/滋賀)、住まいのアート展(織絵ギャラリー/東京)、2004宮崎国際現代彫刻・空港展(宮崎空港/宮崎)、遊戯出会いのあーと展(県立但馬長寿の郷/兵庫)
2005年 Ceramic Site 2005(ギャラリー白/大阪)、2005宮崎国際現代彫刻・空港展(宮崎空港/宮崎)、うつわ展ー食を楽しむー「酒器」(京阪百貨店守口店/大阪)
2006年 Ceramic Site 2006(ギャラリー白/大阪)、うつわ展(京阪百貨店守口店/大阪)、干支展(京阪百貨店守口店/大阪)
2007年 Ceramic Site 2007(ギャラリー白/大阪)、第45回朝日陶芸展(東京ほか)、うつわ展(京阪百貨店守口店/大阪)、干支展(京阪百貨店守口店/大阪)
2008年 Ceramic Site 2008(ギャラリー白、京阪百貨店守口店/大阪)、干支展(京阪百貨店守口店/大阪)
2009年 Ceramic Site 2009(ギャラリー白/大阪)
[受賞]
2001年 兵庫県展<神戸新聞社賞>、朝日陶芸展<奨励賞>
2002年 朝日陶芸展<入選>、兵庫県展<佳作>
2003年 川西市展<大賞>、日本クラフト展<入選>、工芸都市高岡2003クラフトコンペ<入選>
2007年 朝日陶芸展<入選>
2009年 長三賞<長三賞>
ページの先頭へ

LIXIL Link to Good Living

Copyright © LIXIL Corporation. All rights reserved.