5月の作家は、沖縄県在住の小泊良さんです。
青い海や空、生茂る森林など、大自然の息吹が感じられるような、色鮮やかで生き生きとした表情を持つ作品は、素朴でシンプルな土のかたちが、見る者をやさしく、温かく、包み込みます。
会期 |
2010年5月15日(土)〜6月6日(日) |
時間 |
10:00AM〜5:00PM(入館は4:30PMまで) |
第1会場 |
世界のタイル博物館 1階 企画展示室 |
第2会場 |
陶楽工房 陶楽ギャラリー |
休館日 |
5月19日(水) |
■アーティスト トーク&オープニング パーティー
5月15日(土)
4:00pm〜5:00pm 小泊良さんによるアーティスト トーク。
トーク終了後にオープニング パーティーを開催します。
※このシリーズはこれまで10日(陶の日)が初日でしたが、2010年より初日が「土曜日」となるよう会期を変更しました。また、トーク開始時刻が4:00pmとなりましたのでご注意ください。 |
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小泊良さんの作品は皿や椀、鉢などの日常使いの器が中心です。
その特徴は、土が自然に歪んだような絶妙なバランスのかたち、かたちからはみ出さんばかりに刻まれた躍動感あふれる線刻模様、そして、海の鮮烈な青、南国の果物の濃い黄、ジャングルの黒味を帯びた緑など、大自然を映したような色鮮やかな釉薬です。
小泊さんは、土自体が持つ力を信じて、ほとんど手を加えずにシンプルな作品を制作しています。轆轤の回転の勢いを活かした心地よいかたちに、波やしずくが飛び散るかのごとく施された色鮮やかな釉薬の作品は、いつも側に置いて、使いたくなる一点です。
小泊さんは静岡県出身、開校間もない沖縄県立芸術大学で陶芸を学び、卒業後も沖縄で作陶を続けながら、関東、関西で発表を重ねてきました。
2000年にINAXガレリアセラミカで初個展を開催した時には、陶板を組み立てて釉薬で接着したオブジェ作品を制作していました。その幾何学的な構成力、造形力をそのままに、その後「釉で接着する」行為を器づくりへと展開してきました。
本展では、その初期の作品から現在に至る過程を、一同に展覧する予定です。世界のタイル博物館企画展示室には、オブジェとも器とも言える作品を、陶楽ギャラリーには日常使いの器を、新作計約50点でご覧頂きます。
新緑眩しい季節に、シンプルで何のてらいもないかたちの中に壮大なイメージを感じさせる小泊さんの作品を、ぜひお楽しみ下さい。
[KODOMARI Ryo プロフィール] |
1970年 |
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静岡県生まれ |
1994年 |
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沖縄県立芸術大学陶芸科卒業 |
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[個展] |
2000年 |
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ガレリアセラミカ(東京・北海道) |
2002年 |
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IMURA ART GALLERY(京都) |
2003年 |
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京都高島屋 美術サロン(京都)、よかりよ(那覇市)2005、2007 |
2005年 |
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ラファイエット(那覇市) |
2007年 |
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花と器 SUMI(高知) |
2008年 |
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リウボウ美術サロン(那覇市)、桜SHOP(香川) |
2009年 |
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銀座桜SHOP(東京)、器らくや 悠遊(福岡)、 黄色い鳥器店(東京)、 陶・よかりよ (那覇市) |
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