毎年特別展として、東京・銀座「INAXガレリアセラミカ」の作家展を1ケ月間開催しています。 今展は昨年2008年に開催した11人の作品をご覧頂きます。
会期 |
2009年9月10(木)〜10月4日(日) |
時間 |
10:00AM〜5:00PM(入館は4:30PMまで) |
会場 |
世界のタイル博物館 1階 企画展示室 |
休館日 |
9月16(水) |
■ディレクタートーク&オープニング パーティー
9月10(木)
5:00〜6:00PM ディレクタートーク
トーク終了後にオープニング パーティーを開催します。 |
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「やきもの新感覚シリーズ」は、新しい感覚で旺盛な制作を続けている作家の作品を、毎年4〜9月に各1ケ月会期でご覧いただく個展シリーズです。5人の作家の個展と、前年「INAXガレリアセラミカ」(東京)で展覧会を開催した作家によるグループ展で構成しています。
「INAXガレリアセラミカ」(東京)は1994年開設以来、若手作家の初個展を開催することの多い場ですが、常滑展は会場も広く「やきもの新感覚シリーズ」開催作家の新たな展開が数多く見受けられました。
INAXが28年間継続してきた現代美術の展覧会をベースにした独自の視点で、「INAXガレリアセラミカ」「やきもの新感覚シリーズ」ともに新鮮なやきもの作品を応援しています。
「ガレリアセラミカ」は1年におよそ11人の個展を開催して153回を数えます。美術大学の卒業制作や窯業学校、意匠研究所、公募展発表などを幅広く取材し、独創的造形で土ややきものの素材を扱っている新鋭作家を探します。新人賞にも似た趣旨で同一作家の複数回の発表はせず、より多くの新鋭に発表の機会を設けたいと考えてきました。そして各年度の発表作家をひとつにしたグループ展として開くものです。
2008年は11人のうち、愛知教育大の卒業生が4人居て大いに話題になりました。いずれも在学中から公募展に入選するなど個性的な力作ばかりで、同じアトリエで制作をするだけで刺激になり、互いに高め合っている様子が印象的でした。また初個展の方が減り、大学や大学院を卒業してから数年以上制作を続けている作家の展覧会の開催が増えています。
「ガレリアセラミカ」の会場を新宿から銀座に移して2年目で作品傾向に変化が現れ、同フロアにある建築・生活文化、現代美術ギャラリー作品との比較、銀座に軒を並べる他のギャラリーとの比較により、より完成度の高さを求められる会場となっているようです。
以下は本年度出品作家と個展作品の内容を表したサブタイトルです。
■1月 服部真紀子 展―土の表情 フリルの陶
■2月 田中知美 展―陶の襞 ゆらめくかたち
■3月 村上真以 展―水の白磁 波紋の表情
■4月 宮永春香 展―白陶 やわらかく編む
■5月 安達知亨 展―白い陶磁 幾何学の感情
■6月 児玉衣未 展―陶 いのち芽吹くかたち
■7月 玄 尚哲 展―陶 青緑のうねりん体
■9月 小島 修 展―陶塊のきらめき
■10月 関口貴仁 展―朱彩壺 Patterns in red
■11月 矢本章子 展―陶 緑青の新化石
■12月 田上真也 展―陶 青いふちの球形
[作家プロフィール] |
[服部 真紀子(HATTORI Makiko)] |
1984年 |
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三重県生まれ |
2006年 |
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第40回女流陶芸展 京都府知事賞 |
2007年 |
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愛教大の造形展 愛知県陶磁資料館 |
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第45回朝日陶芸展 入選 |
2008年 |
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台湾世界陶磁ビエンナーレ2008 入選 |
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台北縣立鶯歌陶磁博物館 |
2009年 |
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愛知教育大学大学院教育学研究科芸術教育専攻修了 |
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[田中 知美(TANAKA Tomomi)] |
2005年 |
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第39回女流陶芸展 京都市長賞 |
2006年 |
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第44回朝日陶芸展 奨励賞 |
2007年 |
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やきものの現在 ギャラリーヴォイス/岐阜 |
2008年 |
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愛知教育大学大学院教育学研究科芸術教育専攻修了 |
2009年 |
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21世紀を担う女性陶芸家たち パラミタミュージアム/三重 |
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[村上 真以(MURAKAMI Mai)] |
1982年 |
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岐阜県生まれ |
2005年 |
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愛知教育大学造形文化コース卒業 |
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第7回国際陶磁器展美濃 入選 |
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第39回女流陶芸展 |
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女流陶芸新人賞 京都市美術館 |
2006年 |
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グループ展「cera-mix 愛教大の造形」 目黒陶芸館/四日市 |
2007年 |
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多治見市陶磁器意匠研究所修了 |
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[宮永 春香(MIYANAGA Haruka)] |
1980年 |
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石川県金沢生まれ |
2003年 |
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第41回朝日陶芸展 秀作賞 |
2006年 |
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個展 村松画廊/東京 |
2008年 |
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金沢美術工芸大学大学院博士課程修了 |
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素材×ART -時代をつくる若き俊英たち- 金津創作の森/福井 |
2009年 |
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アーツ・チャレンジ2009 愛知県芸術文化センター |
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[安達 知亨(ADACHI Tomoyuki)] |
2001年 |
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武蔵野美術大学油画科卒業 |
2004年 |
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第42回 朝日陶芸展 入選 |
2006年 |
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第5回 出石磁器トリエンナーレ 入選 |
2007年 |
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神戸ビエンナーレ 入選 |
2009年 |
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個展 SAN-AI GALLERY/日本橋 |
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[児玉衣未(KODAMA Emi)] |
1984年 |
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岡山県生まれ |
2003年 |
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岡山県立総社南高校美術工芸コース卒業 |
2007年 |
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愛知教育大学生涯教育学部造形文化コース陶芸専攻卒業 |
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グループ展 愛教大の造形展 愛知県陶磁資料館 |
2008年 |
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愛知教育大学生涯教育学部造形文化コース陶芸専攻研究生卒業
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[玄 尚哲(HYUN Sang Chul)] |
1978年 |
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韓国釜山生まれ |
2003年 |
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東亜大学美術学部工芸科陶芸専攻卒業(韓国) |
2005年 |
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美濃国際陶磁器展 入選 |
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43回朝日陶芸展 入選 |
2006年 |
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大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程卒業 |
2007年 |
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同大学院芸術制作研究科研究生 |
2008年 |
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滋賀県立陶芸の森スタジオアーティスト |
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[小島 修(KOJIMA Osamu)] |
1973年 |
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福井県生まれ |
1995年 |
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京都精華大学美術学部造形学科卒業 |
1997年 |
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アメリカモンタナ州アーチーブレイファンデイションにて研修生として滞在制作 |
2005年 |
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第7回国際陶磁器展美濃'05 銅賞 |
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湖国を彩るやきもの[特別展]滋賀県の陶芸家 滋賀県立陶芸の森陶芸館 |
2008年 |
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個展 やきもの新感覚シリーズ70th 小島修展 -陶塊のきらめき- INAXライブミュージアム |
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[関口 貴仁(SEKIGUCHI Takahito)] |
1982年 |
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埼玉県生まれ |
2006年 |
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東京芸術大学美術学部工芸科陶芸専攻卒業 |
2008年 |
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同大学修士課程修了 |
2009年 |
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グループ展「いろは展」 青山桃林堂 |
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[矢本 章子(YAMOTO Akiko)] |
1983年 |
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兵庫県生まれ |
2006年 |
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大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コース卒業 |
2007年 |
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個展 ギャラリー白3/大阪 |
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第45回朝日陶芸展 入選 |
2008年 |
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大阪芸術大学大学院制作研究科博士課程修了 |
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金沢卯辰山工芸工房入所 |
2009年 |
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第20回日本陶芸展 入選 |
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[田上 真也(TANOUE Shinya)] |
1976年 |
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京都府生まれ |
1999年 |
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同志社大学神学部卒業 |
2003年 |
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京都嵯峨芸術大学短期大学部美術学科陶芸コース卒業 |
2005年 |
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第7回国際陶磁器展美濃 審査員特別賞 |
2007年 |
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第19回日本陶芸展 優秀作品賞 毎日新聞社賞 |
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第45回記念朝日陶芸展 奨励賞
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