2009年4月の作家は、オランダ在住のアドリアン・リースさんです。
母国オランダと、中国の古くからの窯業地 景徳鎮に工房を設け活動しているリースさんは、日本にもたびたび来日しています。2005年に続いて「やきもの新感覚シリーズ」2回目となる今展は、2008年〜09年に景徳鎮と常滑の二ヶ所で制作した作品をご覧いただきます。
会期 |
2009年4月10(金)〜5月4日(月) |
時間 |
10:00AM〜5:00PM(入館は4:30PMまで) |
第1会場 |
世界のタイル博物館 1階 企画展示室 |
第2会場 |
陶楽工房 陶楽ギャラリー |
休館日 |
4月15(水) |
■アーティスト トーク&オープニング パーティー
4月10日(金)※終了しています
5:00〜6:00PM アドリアン・リースさんによるアーティスト トーク
トーク終了後にオープニング パーティーを開催します。 |
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※助成:Mondriaan Foundation, The Netherlands
リースさんは、古くから作り手の数だけ多様な表現をみせる手びねりの手法で、さまざまなモチーフの作品を生み出しています。彼は、制作する土地ごとの風土や文化に触発され、そこの土や窯、釉薬を用いながら、その土地に暮らす人たちをも驚嘆させる清新でエキゾチシズム溢れる作品を次々に発表してきました。
古窯 景徳鎮に滞在して制作した作品には、磁器土を用い伝統的な青磁釉のほか、金、銀や彩釉まで自在に使い、伝統のやわらかく底光る青磁の輝きに、官能的で流麗なトルソーや、動物とひとがたのダブルイメージをもつ妖艶な陶俑などもあります。
リースさんは、1957年オランダ アムステルダム生まれ。大学では、彫刻と陶芸の両方を学びます。現在は、ガラスやブロンズの素材も扱いますが、陶土や磁土を中心に大小さまざまな塑像を制作しています。INAXライブミュージアムでは、第49回目となる2005年に「セラミック ペルソナ」のタイトルで、前年、信楽(滋賀県)に滞在して制作した、穴窯や登り窯による焼成作品を中心に展示しました。
今展では、景徳鎮で作成し2008年に東京で発表した作品と、本年2月から常滑に滞在して制作する新作で構成されます。
「やきもの新感覚シリーズ」は、毎年春4月から初秋の9月までを開催時期としますが、そのトップバッターがリースさんです。平坦なオランダとは異なり地形の起伏が激しい常滑は、海と空の青さが印象的だと言います。そのランドスケープと、彼が大好きな常滑の人々との交流によってどんな作品が生まれてくるのでしょうか。中国と日本、二つの東洋の地で生み出された「陶妖美」にご期待ください。
[Adriaan Rees プロフィール ※地名の記載が無い場合はオランダ] |
1957年 |
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オランダ アムステルダム生まれ |
1991年 |
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ゲリット・リートフェルト・アカデミー彫刻科卒業 |
1993年 |
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ヨーロピアン・セラミック・ワーク・センター修了 |
2004年 |
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滋賀県立陶芸の森でスタジオアーティストとして制作 |
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[個展] |
1992年 |
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ファン・クラネンドンク・ギャラリー |
1993年 |
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フランス・ハルス美術館 |
1994年 |
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カスコ |
1998年 |
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オランダ・ガスユニー |
1999年 |
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ズウォレ市立美術館 |
2000年 |
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かねこ・あーとギャラリー/東京 |
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オランダ大使館/東京 |
2002年 |
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かねこ・あーとギャラリー/東京 |
2003年 |
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ラム・ファンデーション |
2005年 |
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INAX 世界のタイル博物館/常滑 |
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オランダ国立陶芸館 |
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かねこ・あーとギャラリー/東京 |
2006年 |
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ウィリー・スコルツギャラリー |
2007年 |
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リビングストーンギャラリー |
2008年 |
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リビングストーンギャラリー |
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かねこ・あーとギャラリー/東京 |
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[グループ展] |
2003年 |
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ガース・クラーク・ギャラリー/アメリカ |
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京畿道世界陶磁ビエンナーレ/韓国 |
2007年 |
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P13ギャラリー/ドイツ |
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Miアート/イタリア |
2008年 |
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2シティー・ギャラリー/中国 |
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アート・コロン/ドイツ |
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[コレクション(※コレクションのある国)]
オランダ、日本、中国、イスラエル、アメリカ、ロシア、ドイツ、スイス、リトアニア、イタリア