独自企画や地域との連携で、コンサートや講演会、ワークショップなど、さまざまなイベントを開催しているミュージアム。ライブ感あふれる活動をスタッフがご案内・ご報告します。
No.164 「自分の日時計をつくろう!」 ワークショップを開催しました!
2014/09/08
ものづくり工房 中斎
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企画展『手のひらの太陽−「時を知る、位置を知る、姿を残す」道具』に関連して開催しました「自分の日時計をつくろう!」 ワークショップをご報告します。
■開催日時:8月24日(日) 午前の部 10:00am〜/午後の部 1:30pm〜
■会場 世界のタイル博物館 セミナールーム
日時計作家の小野行雄先生を迎えて、子どもたちが日時計づくりに挑戦しました。
小野先生は、日時計のコレクターでもあり、今回の企画展にもその一部が展示されています。
窯のある広場に設置された「身長日時計」も小野先生のデザインです。
まず「日時計」ってなんだろう、というお話からスタート。
「日時計は、太陽を利用して時刻を知る道具。今から3500年ほど前にエジプトで作られたと言われる最も古い科学装置の一つです」。
「太陽の方向で時刻を知る日時計には、水平日時計、垂直日時計、赤道型日時計、太陽の高さで時刻を知る日時計は、指輪の日時計や、羊飼いの日時計があります」。
実物を見せながら、日時計の種類を紹介する小野先生。
スライドの中の日時計を指して、「これは何型日時計?」と、小野先生が聞くと、
「垂直型〜」と答える子どもたち。
「みなさん日時計にずいぶん詳しくなりましたね、ばっちりです」と、笑顔の小野先生。
基礎知識を学んで、いよいよ日時計づくりです。
元となるのは、このシート。日本の標準時子午線は、東経135度の経線ですが、INAXライブミュージアムでは、東経約136度50分。この東経のズレの約7分20秒分早く南中します。そのため、12時が真南から少しずれています。つまり、このシートは、INAXライブミュージアム専用なのです。
小野先生の説明を受けて、シートを切って、折って、方位磁石を張り合わせて、作業をすすめる子どもたち。
最後の20分は、自由に色を塗って、自分だけの日時計をつくります。
「みんなはどんな日時計をつくったかな?」
完成した日時計を机に並べて、記念撮影です。(※集合写真は本文の下からダウンロードできます)
さっそく作った日時計を持って、外で実験!
午前の部では、雲の合間から太陽が顔を出して、光が差すと、歓声を上げて日時計の影をチェック。
自分のつくった日時計で時刻を知ることができました。
(午後の部では、雨まじりの天気になり、屋外では実験ができませんでした。残念!)
最後に、土・どろんこ館で企画展を見学。
小野先生の説明で、一つ一つの展示を興味深く鑑賞することができました。
「今は、時計や携帯で簡単に時間がわかりますが、昔の人は、時間を知るために、一生懸命工夫して日時計をつくりました。示す時間は同じですが、日時計には美しさや遊び心があります。家に帰ってからも日時計を楽しんでください」と、小野先生は締め括りました。
■集合写真のダウンロードができます。(9月15日まで)
午前の部:
■集合写真@ JPG 445KB
■集合写真A JPG 439KB
午後の部:
■集合写真B JPG 420KB
■集合写真C JPG 423KB
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