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ライブミュージアム日記

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2009年以前の記事は、ライブミュージアムでの日々の出来事やスタッフの想いを綴ったものです。

2006年9月以前の記事は、土・どろんこ館開設準備室による「どろんこ広場」として書かれたものです。


独自企画や地域との連携で、コンサートや講演会、ワークショップなど、さまざまなイベントを開催しているミュージアム。ライブ感あふれる活動をスタッフがご案内・ご報告します。

No.177 ファインセラミック楽器によるコンサート 第15回 ムジカセラミカ定期公演 in 常滑

2015/01/18

担当 住宮

毎年クリスマス前に行われる常滑の冬の風物詩「ムジカセラミカ定期公演 in 常滑」が、土・どろんこ館で開催されました。「ムジカセラミカ」は、ラテン語で「陶磁器の音楽」という意味です。
ファインセラミックス製楽器は、1989年に名古屋市制100周年記念事業で開催された「世界デザイン博覧会」で初登場しましたが、その製作・演奏の総責任者だった田中瑞穂さんが、今回も音楽監督と進行を務め,「地元出身のアーティストたちにふるさとで演奏する機会を提供したい」と、出演者も厳選しています。



第一部「クリスマス ヴァラエティ」は、河合夕起子さん(常滑出身)のフルート独奏で始まりました。ピアノ伴奏は川本晃世さん(常滑在住)。曲は「フルートソナタ へ短調」。奏者と観客の距離はとても近く、家族的な雰囲気です。

続いての「ミュージカル・シンギング」の演奏は、ムジカセラミカ アンサンブルの鳥居愛子さん(ファインセラミックス・バイオリン)、磯貝利幸さん(同フルート)、堤淳喜さん(同クラリネット)、そしてピアノの川本さん。ミュージカルで活躍する大島明子さんが、「美女と野獣」から「我が家」、そして「アナと雪の女王」から「Let it go」を歌いあげました。今年大ヒットしたアニメソングとあって、こどもたちも大喜び。ファインセラミックス製楽器の透明感ある美しい音色が、土・。どろんこ館に響きました。




そして、箏奏者の平野春海さん(常滑出身)が登場し、近代日本の名曲「幻を追うて」をフルートの河合さんとともに演奏。モダンなドレス姿で椅子に座っての演奏、しかもクリスマスコンサートとあって、とても新鮮な印象でした。



第二部「クリスマスに寄せて」。
ムジカセラミカ アンサンブルで、よく知られている「愛の挨拶」「浜辺の歌」を演奏。3つのファインセラミックス楽器それぞれの持ち味を、巧みなアレンジでじっくりと聴かせました。土から生まれた楽器は、弦楽器も管楽器も、優美であたたかな音色です。
続いて、知多で音楽活動をしているソプラノの近藤由佳さんが登場し、「ア ホール ニューワールド」「ララルー」など5曲を披露しました。

そして田中さんによる解説です。ファインセラミックス製楽器は、常滑が発祥の地。当時の蟹NAXが、機械加工のできる特別な材料を作りました。それは陶磁器ですが振動吸収率が非常に良いもので、田中さんは、この材料で楽器を作ったら良い音が出るに違いないと考え、ファインセラミックス製楽器を作ったそうです。もう25年も前のこと。今日演奏しているのは、その時に制作されたバイオリンです。裏を見せてもらうと、入ったヒビがていねいに繕われていました。
 「まだまだ、良い音が出ますよ。常滑がファインセラミックス楽器のふるさとですから、この公演はずっと続けるつもりです」と、田中さん。

そして最後になった曲は、「きよしこの夜」。1曲目は近藤さんの独唱、2曲目はムジカセラミカ アンサンブルの合奏、そして3曲目は約100人の来場者全員で合唱しました。

2014年を締めくくるに相応しい、バラエティに富んだ楽しい演奏会が終わりました。





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