建築・美術展 GALLERY 2




展覧会案内

本堀雄二 −紙の断層 透過する仏−展

本堀雄二 −紙の断層 透過する仏−展

2010年6月1日(火)〜6月28日(月)

■ 休館日
日祝日
■ 開館時間
10:00〜18:00
■ 観覧料
無料

アーティスト・トーク 6月1日(火) 18:00〜19:00

アートニュース

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Photo:「BUTSU」2008 h168×68×58cm 台h58×80×80cm 使用済みダンボール



展示会概要
仏像をモチーフにした立体作品です。といっても、木や石、金属やFRPの彫刻ではありません。素材はダンボール。それも、スーパーやホームセンターで私たちが日常的に目にするダンボールを、そのままカットして使用しています。そのためダンボールに描かれたミカンの橙色や野菜の緑色が随所に点在し、まるで剥げ落ちた仏像の古色にも似通った風合いとなっています。
観音像や薬師如来、仁王像の輪郭をなぞって輪切りにしたダンボールが、幾層にも繋ぎ合わされ、仏像のかたちが出現します。軽さ、ハニカム構造のユニークさ、隙間の表情を強調するために縦に重ねられ、その隙間も大きく取っているために、真正面から見ると透けて何も見えなくなる錯覚に襲われます。横に回って見るに従い徐々に全体のボリュームが見えてきて、また違う造形が現れてきます。
本堀雄二(Honbori Yuji)展

2010年 ギャラリー2会場風景

本堀雄二(Honbori Yuji)展 本堀雄二(Honbori Yuji)展

本堀雄二は神戸在住の50代の作家です。大学卒業後から木や紙、新聞、牛乳パックなど身近な素材を用いて制作を続けてきました。古木を割ってつくる厨子の中に、なにか安置する命のようなもの、仏像のようなものをつくろうと思いついた時、よりユニークで、具象的ではない表現のできる素材を探して、行き着いたのがダンボールでした。
神戸ビエンナーレ(2009)出品作品では、展示会場であるコンテナ内に、さんさんと注ぐ陽を背に全てが透過し、後光に溶けるような光景が現れました。身近な素材を用いることで、逆に仏像というかたちの向こうに人が求める精神性が、象徴的に浮かび上がるようにも感じられます。
透ける仏像の中にはさらに小さな仏や輪などが入っていて、魂を入れることの代わりとされています。今展では高さ2mの大きな薬師如来坐像を中心に、観音像、阿吽像などがギャラリー空間に浮かびます。ぜひ会場でご覧ください。
本堀雄二(Honbori Yuji)展

本堀雄二(Honbori Yuji)展 本堀雄二(Honbori Yuji)展

作家略歴
1958 神戸市生まれ
1983 愛知県芸術大学彫刻専攻大学院修了
■ 個展
1987 シティーギャラリー
1988 天野画廊 
1989 天野画廊 
1992 天野画廊
1993 Gallery NAITO
2002 トアロード画廊
2006 Gallery 北野坂
2008 ギャラリー白   
2009 ギャラリー白   
■ グループ展
1988 現代木刻フェスティバル
1989 京都美術展
天展
現代日本美術展
大阪現代アートフェア‘89
1990 兵庫の美術家
現代木刻フェスティバル
1991 天理ビエンナーレ‘91
1992 兵庫の美術家
点線面1992ギャラリーNAITO
2009 LEXHIBITION LギャラリーF-1 名古屋
神戸ビエンナーレ2009

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