建築・美術展 GALLERY 2




展覧会案内

柴田鑑三 展 - 光臨する森羅 -

柴田鑑三 展 - 光臨する森羅 -

2008年6月2日(月)〜6月26日(木)

■ 休館日
日祝日
■ 開館時間
10:00〜18:00
■ 観覧料
無料

アーティスト・トーク 2008年6月2日(月) 18:00〜19:00

アートニュース

Photo: 「山寄りの谷 谷寄りの山 —水—」   H2430×W4000×D30mm 押出法ポリスチレンフォーム 2007(部分)

プレスリリースpdf_icon_s.gif ※ご覧いただくにはAdobe Reader が必要です。



展示会概要
部屋を仕切るように立つ白い壁に、巨大な雪山の等高線のようなレリーフが浮き上がっています。降り積もった雪に光が射した時のように表面はキラキラと光り、近くで見ると、前後からの光に等高線状に細いラインが何本も浮かび上がり、立体的になっているのがわかります。こちらから見ると峻険な山の連なり、反対側から見ると深い底の窪みのかたちに見えます。
柴田鑑三(Shibata Kanzo)さんの作品は、11cm厚の断熱建材・押出法ポリスチレンフォーム板を1mmほどの細い熱の針で、数p単位で切り刻み、それを再構築してつくられた彫刻です。大きさは高さ180cm、幅300〜900cmほどで、雪山を俯瞰したような等高線状のもの、雪の結晶パターン、大雪に覆われた森林地帯の樹木の連なり、海中の生きもの遊泳図、都市の密集した迷路などを連想させるモチーフなどがあります。
柴田鑑三
柴田鑑三

柴田さんの作品の特徴は1mm単位の精緻な仕事です。複雑に切り刻まれた断層に光が透過すると、樹脂を超えて何かしっとりとした粉末状のものが積層しているような質感に感じられます。光による陰影の階層は、スクリーンに投影された画像のゆらぎのように静かで不思議な存在感です。雪を連想させる素材の特質ゆえ、厳しい大自然を感じさせる壮大なイメージがあり、冴え冴えとそびえ立ち、神々しさすら感じさせます。
 柴田鑑三さんは2007年に東京芸術大学大学院を修了した若い作家です。樹脂やアルミニウム、真鍮といった様々な素材で制作をしてきましたが、2006年から今展のような作品をつくっています。
柴田鑑三 柴田鑑三
柴田鑑三
柴田鑑三

Photo:INAXギャラリー会場 展示作品

作家略歴
1981 愛知県生まれ
2005 東京芸術大学美術学部彫刻科卒業
2007 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了
■ 個展
2006 柴田鑑三展—化身のシルエット— (埼玉県立近代美術館)
グループ展
2005 日韓交流プロジェクト[ssugoremigi] (韓国(ソウル)COEXホール)
2007 25×4=□ (東京画廊)、、SPRING BOARD 2007 (東京 上野駅Breakステーションギャラリー)、三叉路 (東京 銀座 GALERIE SOL)、トーキョーワンダーウォール公募2007入選作品展 (東京都現代美術館)、BTAP – Works in Progress (中国(北京)BTAP)
受賞歴
2004 国際瀧富士美術賞特別賞
2005 平山郁夫賞
パブリックコレクション
東京芸術大学美術館

ページの先頭へ

LIXIL Link to Good Living

Copyright © LIXIL Corporation. All rights reserved.