建築・美術展 GALLERY 2




展覧会案内

石川直樹 展 −VERNACULAR 世界の片隅から−

石川直樹 展 −VERNACULAR 世界の片隅から−

2008年5月1日(木)〜5月28日(水)

■ 休館日
日祝日
■ 開館時間
10:00〜18:00
■ 観覧料
無料

アーティスト・トーク 2008年5月1日(木) 18:00〜19:00

アートニュース

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展示会概要
30歳の若手写真作家・石川直樹 (Ishikawa Naoki)さん は、先史時代の壁画をめぐる旅を撮影した写真集「NEW DIMENSION」(赤々舎刊)、10年にわたる旅のなかで北極圏の現在を活写した「POLAR」(リトルモア刊)の2冊を2007年に発表し、その圧倒的な存在感と密度は多くの人々の心を捕えました。こうした活動に対し、「日本写真協会新人賞」「講談社出版文化賞」を今年受賞しています。
石川さんの作家活動の楔ともいえる先の2冊を経て、本展「VERNACULAR 世界の片隅から」では、直近にいたるまで撮り続けられている、カナダ北極圏やフランス、西アフリカの家々やそこに暮らす人々の姿を写した新作を展示します。
石川直樹さんは10代の後半から旅を初め、2001年に最年少で果たした世界七大陸最高峰登頂や、「Pole to Pole」(北極点から南極点まで9ケ月をかけて踏破するプロジェクト)を通して、そこで出会った世界中の人々や暮らしに大きな興味を抱き、現在も多摩美術大学の芸術人類学研究所に籍を置いています。
石川直樹
石川直樹

旅や冒険の記録から始まった写真は、未知の光景への新鮮な驚きを経て独自の視点を見出し、表現の領域へと到達しました。2005年に出版された「THE VOID」(ニーハイメディアジャパン刊)では、先住民マオリの聖地であるニュージーランドの原生林をモチーフに、迫力ある大自然の壮大な生命力ばかりでなく、空気感までも緊張感を持って映し出しています。また先の「POLAR」でも、大自然に対する畏怖の念や人間の無力さ、孤独感さえ見る者に感じさせ、改めて人々の「生」を呼び覚ましてくれます。
石川さんの表現は、生々流転する生の疾走感を濃い密度で浮かび上がらせます。これは地理的にも一歩一歩自らの身体で地を這うように対象に接近し、撮影していく制作方法によって生み出されたものと言えます。
本展「VERNACULAR 世界の片隅から」では、石川さん独自の「生」の体感を、「VERNACULAR=風土」が育んだ不思議な家屋のかたち、そこに暮らす人々の姿から表し、人間の持つ豊かな生命力と想像力を感じ取って頂けることでしょう。
石川直樹

Photo:INAXギャラリー会場 展示作品

作家略歴
1977 東京生まれ
2002 早稲田大学第二文学部卒業
2008 東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了
現在、多摩美術大学芸術人類学研究所研究員
■ 個展
2003 「for circumpolar stars 極星に向かって」エプサイト、東京
2005 「THE VOID」新宿ニコンサロン、東京
2007 「POLAR」コニカミノルタプラザ,東京、「NEW DIMENSION」大阪ニコンサロン,大阪、「POLAR」SCAI THE BATHHOUSE,東京
主なグループ展
2004 「Visions on the move」graf media gm,大阪、 「communication discommnication」目白オープンギャラリー,東京2004 「On The Edge of Nowhere 二つの異なる“自然”」kuspace wien,ウィーン 、「フォトドキュマン STILL & MOVE」杜のホールはしもと,神奈川
2005 「東京藝術大学大学院修了作品展」旧坂本小学校,東京、「SKY HIGH」 KPOキリンプラザ、,大阪
2006 「THE EXPOSED of the art」CASO,大阪、「New Visions of Japanese Photography」雅巣画廊,上海、「epSITE retrospective 1998-2006」エプサイト,東京
2007 「目黒の新進作家―七人の作家、7つの表現」目黒区美術館,東京
2008 「現代写真の母型2008」川崎市市民ミュージアム,神奈川
写真集
2003 「POLE TO POLE 極圏を繋ぐ風」 中央公論新社
2005 「THE VOID」 ニーハイメディアジャパン
2007 「NEW DIMENSION」 赤々舎
2007 「POLAR」 リトルモア
2006 さがみはら写真新人奨励賞、ニコンサロン三木淳賞
2008 日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞
パブリックコレクション
上海視覚芸術大学
東京都現代美術館

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