やきもの展 GALLERY3




展覧会案内

村田佳穂 展 <br>-表象系陶類-

村田佳穂 展
-表象系陶類-

2006年12月7日(木)〜12月25日(月)

■ 休館日
2006年12月20日(水)
■ 開館時間
10:00〜18:00
■ 観覧料
無料

アーティスト・トーク

会場にて、制作のことなど作家ご自身に語っていただきます。
2006年12月7日(木) 18:30〜19:00
先着順、入場無料

photo:ページ内すべてINAXガレリアセラミカ会場写真




展示会概要
2006年12月INAXガレリアセラミカでは、村田佳穂(Murata Kaho)展−表象系陶類−を開催します。(2006年12月7日〜12月25日)
村田さんの作品は、大きなきのこや、イカなどのかたちをした陶のオブジェです。直径80cmのラッパのように傘を広げた黒いきのこは、食肉植物のように猛々しく、軸も螺旋形を描いていて、前ににじり進んで、今にも何かに飛びかかりそうな勢いです。それもそのはず、この作品は「ヒトヨダケ」というきのこに、夜の鳥「ミミズク」がミックスした、「ヒトヨズク」という架空の動物を表わしています。


村田佳穂

「ヒトヨズク」2006



この作品は4点1組で、「ヒヨトズク」には雄と雌があります。雌は傘を閉じた紡錘形をしていますが、ビラビラと花弁のような口と螺旋を巻いた金色の軸を持っています。また、この雌雄には卵もふたつ生まれています。親と同じ位の大きさの、ほっこりとした楕円形のかたちから、捻じ曲がった根っこが天に向けて伸びていて、どこかなまなましい壺のようで不思議な作品です。
架空の動物のタイトルはすべて、きのこや鳥と、フワフワなどの形象のイメージを合わせた村田さんの造語です。黄色い星と鳥のミックスした「キホシカイウトリ」、「ササクレヒララトリ」はきのこと、ヒラヒラした感じと、鳥がミックスしたもの。「セピアセピエラ」はイカの学名から発して、イカの足が、お出でお出でをしている指のように有機的に蠢いて見えます。

村田佳穂


<村田佳穂


村田さんのこの独特な感覚は、都市に住まいながらも動植物が好きで、いつも図鑑を眺めていたことから始まっています。美大で「なんでもつくれる土」を手にしたとき、指先から生まれてきたのが、これらのかたちでした。そしてつくりながら名前が決まっていきました。
カサカサと乾いた黒い土肌に、ところどころ金色の釉薬が鈍く光り、金属のような硬質なイメージをもつ植物、あるいは動物といった、いずれも独創的ないのちのかたちをご覧下さい。

村田佳穂 村田佳穂
作家略歴
1982 静岡県生まれ大阪育ち
2006 大阪芸術大学 芸術学部工芸学科陶芸コース 卒業 大阪芸術大学 大学院芸術研究科博士前期芸術制作 入学
2005 Ceramic Creation~大阪芸術大学4回生展~(INTEX OSAKA 大阪)
2006 大阪芸術大学卒業制作展 〈研究室賞受賞〉(大阪芸術大学 サントリーミュージアム)
SPYCY LIFE!!! (ギャラリー百音 大阪)

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