お知らせ&トピックス


LIXIL ブックギャラリー お勧めの本 4
いろいろな数学の本


 現在ブックギャラリーで開催中の「美しい科学」miniフェア。
 今回は、こちらのフェアの中から、数学に関する書籍を5冊紹介します。


「読む数学」瀬山士郎著/角川ソフィア文庫/\720+税
「読む数学 数列の不思議」瀬山士郎著/角川ソフィア文庫/\760+税
 私達は、小学生の算数に始まり、中学・高校生と通算12年間もの長きにわたって数学を学びます。しかしその勉強方法は、ほとんどの時間を計算練習や、問題を解くという行為に費やすというものでした。もちろんそれはそれで欠かせないことではありますが、胸を張って数学が好きだと公言できる人以外は、「こんなややこしく難しい計算が何の役に立つんだ!数学なんか大嫌いだ!」という思いにはたと取りつかれたことがあるかもしれません。
 そのような時に、「苦労した数学の意味はこうです」と解説してくれているのが上記2冊の書籍です。  「読む数学」は、数とは何かから入り、微分積分、幾何学までを、「読む数学 数列の不思議」では特に数列に特化して、小学生から高校生の間に学んだ数学の意味を言葉で説明しています。  それでも嫌いな人は嫌いかもしれませんが、数学理解の入門書として、振り返って数学の意味を考え直したい方にお薦めします。

「黄金比はすべてを美しくするか」マリオ・リヴォリ著/斉藤隆央訳/早川書房/\840+税
 「黄金比」とは最も美しい比率といわれているものです。現在、身近なところでは名刺やカードの縦横比はこの比率1:1.1618……が使われています。
 これは、ミロのヴィーナス、ピラミッドなど、古代からずっと用いられてきたと考えられています。絵画はもちろんのこと、モーツァルトやドビュッシー、バールトークなど音楽家もこの黄金比を意識的に作曲に用いたのではないかとする説まであるほど、様々な芸術作品で使われているようなのです。
 自然界でも螺旋形や植物の葉や花のつき方はフィボナッチ数列で説明されますが、フィボナッチ数列にも黄金比が関連しているなど、とにかくこの「黄金比」はあらゆるところに出没する神秘の比なのです。  作者は本書でこの「黄金比」に関するありとあらゆる諸説と実例を列挙し解説、検証すると同時に、最終的には、そもそも数学とは何か、という根本問題を取り上げます。説得力と読み応えのある一冊です。

「雪月花の数字」桜井進著/祥伝社黄金文庫/¥552+税
 世界で最も美しいとして利用される比が「黄金比」なら、日本で好まれるのが「白銀比」です。この比は、1:1.4142……、つまり、1:√2として表される比です。
 本書では、「白銀比」とは何か、日本で白銀比が用いられている例、黄金比との比較、日本文化との関連など、あらゆる角度からこの「白銀比」について考察しています。
 「黄金比」について学んだ後は、「白銀比」についても思索を深めてはいかがでしょうか。

「美しすぎる数学」桜井進+大橋製作所著/中公新書ラクレ/\1,000+税
 「数楽アート」をご存知でしょうか。数式の形そのものをステンレス板で切り取り組み合わせて、アートオブジェとして作製されたものです。
 言葉で説明するよりも、作品を写真で見て頂いた方が分かりやすいのですが、この「数楽アート」誕生の経緯から作製現場まで紹介しているのが本書です。
 数学そのものをアートとして表現する、これまでに無かった視点で数学を楽しみ、美しさを体感できるのではないでしょうか。


 興味の惹かれる本がありましたら、ぜひ手に取ってご覧ください。

ページの先頭へ

LIXIL Link to Good Living

Copyright © LIXIL Corporation. All rights reserved.