土の魅力を楽しみたい人 集まれ!!
企画展「やきものを積んだ街かど−再利用のデザイン−」の関連企画として、5月22日(日)に開催した『瀬戸と常滑、「やきものを積んだ街かど」観察ツアー』。
「窯垣が長年崩れないのは、風雨で締まるように積まれているから。理にかなったデザインです」との説明に、「やきものは呼吸している自然素材だね」「コンクリートじゃこうはいかない」「人間の知恵だ」と、話が弾みます。
途中、雨に降られましたが、「やきものの色が深まってきれい!」と、前向きな参加者。
棚板やツクなど窯道具のほかに、染付磁器の枕や、便器、滑車、碍子などさまざまな製品が積まれているのを目の当たりにして、参加者は瀬戸のやきもの産業の巨大さと、その奥深さに触れた思いでした。
瀬戸蔵ミュージアムを見学後、常滑へ移動しました。
常滑在住の参加者からも、「こういう視点で歩いたことがなかったから、いろいろ発見があって新鮮」との声が聞かれました。
「これは手捻りでつくった明治の土管。美しいですね」「これはマンガン釉を柄杓(ひしゃく)で掛けた跡です。非常にうまく焼けています」。中野さんの説明で、街角の土管一つひとつに、それをつくった人たちの姿が重なっていきます。
最後はライブミュージアムで、参加者撮影のベストショット写真5 枚を選び、意見交換会。
「瀬戸は繊細、常滑は大胆という印象」「2箇所を一日で、比較しながら見て周るという企画が楽しかった」など、参加者から感想が。多くに気づき、学んだ楽しいワークショップとなりました。 本展覧会に併せて作成した、瀬戸と常滑の散策マップ(無料配布しています)を片手に、皆さんもぜひ、“やきものが積まれた風景”を見て周ってください。 |