INAXライブミュージアム 土・どろんこ館

INAXライブミュージアム 土・どろんこ館

展覧会のご案内(1階 企画展示室)

土・泥・やきものと、人々の生活・文化に関する企画展を開催しています。

やきものを積んだ街かど〜再利用のデザイン
Pottery in the streetscape: The role of reuse in design


会期:2011年4月2日(土)〜7月10日(日)

窯場の知恵と、ものへの愛しみ

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会場

「土・どろんこ館」企画展示室

開館時間 10:00am 〜 5:00pm
(入場は4:30pmまで)
休館日 第3水曜日
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企画:      INAXライブミュージアム
後援:      常滑市、常滑市教育委員会、常滑市商工会議所、瀬戸市
展示デザイン: 西本剛己(ARTLAB+)



【関連イベント】

瀬戸と常滑、「やきものを積んだ街かど」観察ツアー
※開催報告はこちら⇒

内 容

講師の解説を聞きながら、瀬戸と常滑のやきものを積んだ風景を訪ねます。撮影した写真などをもとに、参加者全員で意見交換します。

ルート

9:50am尾張瀬戸駅集合、10:00am出発―湯の根地区&洞地区見学―瀬戸蔵ミュージアムにて意見交換―昼食&同ミュージアム見学―《マイクロバスで常滑市へ移動》―やきもの散歩道&山方地区見学―INAXライブミュージアムにて意見交換(展覧会場見学)―5:00pm解散予定

講 師

服部文孝[瀬戸市美術館館長]
中野晴久[常滑市民俗資料館学芸員]

コーディネーター

坂井基樹[編集者、本展企画委員]

開催日

2011年5月22日(日)

時 間

9:50am集合、10:00am出発。5:00pmごろ解散

集合場所

名鉄瀬戸線「尾張瀬戸駅」

解散場所

INAXライブミュージアム (終了後、常滑駅までマイクロバス利用可)

参加費

1,500円(弁当+マイクロバス+保険代含む)

定員

先着20名、予約制。※終了しています

対象

小学生以上(小学生は保護者と一緒にご参加ください。)

お申込み

保険の加入に必要のため、【住所、氏名、生年月日、電話番号】を明記の上、FAXかメールにて。 FAX:0569-34-8283  E-mail:event.ilm@lixil.co.jp


※小雨決行。雨合羽をご持参ください。
※歩きやすい運動靴、帽子、水筒(飲み物)持参でお越しください。
※昼食はお弁当をご用意いたします。
※お問合せ:TEL.0569-34-8282

やきものを積んだ街かど―再利用のデザイン

瀬戸と常滑(愛知県)はともに、 明治から昭和半ばに膨大な数のやきものをつ くり、日本の市場を席巻しました。日本中の食卓では瀬戸産の器“せともの” が使われ、日本各地のインフラ、都市部の上下水道の普及や農村部の農地 改良に、常滑の土管が貢献しています。

展示風景

近代窯業の両雄であるこの二つの窯場の舞台裏では、商品として市場に 出せない不良品や、使い古しの窯道具が大量に生み出されました。それら はいずれも硬くて重く、処分にも困る、いわゆる「産業廃棄物」です。

展示風景

いまでも瀬戸と常滑の街のいたるところで、この当時の産業廃棄物を見る ことができます。れんがやブロック、石の代わりの部材として塀や壁、家の 土台になって街並みを構成しています。それを積み上げたのは建築家や専 門の職人ではなく、その街に生きる人たちでした。

展示風景

やきものを積み上げた景色は、 時が経つにつれ、風雨にさらされた表面が 味わいを増し、隙間には苔や草が生え、いつしか街の一部になっています。 素材の美しさ、積み上げパターンの面白さ、さらには再利用の知恵、ものへ の愛着。「ものづくり」が元気な時代の忘れ形見は、わたしたちに多くのことを 教えてくれます。

やきものの街の、ちょっとむかしの「再利用のデザイン」に焦点を当て、そ の魅力を探ります。

展示風景


The large amounts of pottery produced in Seto and Tokoname in Aichi Prefecture from the Meiji to the early Showa eras (1870s to the 1960s) took Japan by storm. All over Japan, pottery from Seto is used by people in their everyday lives, and pipes from Tokoname are used in infrastructure.
Behind the scenes, however, these two large pottery-producing towns generated massive quantities of defective products that could not be sold as well as worn-out kiln fixtures. This material was basically industrial waste, and it was hard, heavy, and difficult to dispose of.
Even now, the material from this era can be seen in many places in Seto and Tokoname reused as substitutes for bricks, blocks, and stone for walls and home foundations. The people who reused this material in this way were not architects or professional builders. They were mainly the potters that lived in these towns.
The beauty of color, the unique patterns in the stacked pottery, and the creativity and reverence that can be seen in the reuse of this material – the reminders of this lively era of manufacturing have much to teach us.


【関連書籍のご案内】

やきものを積んだ街かど―再利用のデザイン』


冊子表紙

展覧会の開催に合わせて、刊行する1冊。

図版構成
本文79ページ、オールカラー、価格:1,500円+(税)

風景のインフラストラクチャー・・・石山修武
デザイナーなしのデザイン・・・松田行正
矢野和之さんと「産廃仕上げ」の町をゆく・・・佐野由佳
残材のつくる風景と残材に見える風景 瀬戸と常滑・・・安藤邦廣
瀬戸
誰が積んだのか・・・赤澤ゆかり
もとの姿の歴史 I  窯道具・・・服部文孝
常滑
もとの姿の歴史 土管、焼酎瓶・硫酸瓶・・・中野晴久
常滑の土管・日本の近代化事始め・・・TEM研究所

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