ブックフェア情報
東京・LIXILギャラリー1での展覧会開催会期中に、
企画展関連書を集めたブックフェアを行っております。
「品切れ」以外の書籍はフェア期間中に限り、ブックギャラリー
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嫌われ者たちのブルース 2017年6月1日(木)〜7月31日(月)※終了しています
「嫌われ者たちのブルース」
どうせ、どうせ・・・
ブックフェア情報
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世の中は、綺麗なものや美しいものばかりではありません。明るい、優しい人ばかりではありません。
必ず、気味の悪い、ぞっとする、誰からも嫌われてしまう、ものや人が存在するのです。
どうして”それ”は存在するのでしょう?”それ”は本当はどんなものですか?存在する意味はないのですか・・・?
私達がどうしても毛嫌いしてしまうモノやヒトにスポットを当ててみました。
お金の悪魔/H・M・エンチェンスベルガー/晶文社 NEW !
お金がないと生きていけない世の中で生活している私達は、それを所有する量の大小によって苦しめられることも多く、お金は悪魔扱いまでされてしまうモノの一つです。
では、必要とされながら嫌われてしまうお金とは一体いかなるものなのか。お金に振り回されないために、その歴史、社会での動きなど、その実態について知るための易しい解説書が本書です。子供たちと大金持ちフェおばさんとの対話という形で繰り広げられる社会の経済学的分析書と言えます。
作者は日本では『数の悪魔』でよく知られるドイツ人作家エンツェンスベルガー。原題は"Immer das Geld! (Always Money!)"です。
サイコパス/中野信子/文藝春秋社
「リスクに直面してもっ恐怖や不安を感じない」、「共感性が低い」、「平気で嘘がつける」などの特徴を持った人は、サイコパスと表現されるようです。近年巷でしばしば使われるようになった言葉ではないでしょうか。
なぜそのような振る舞いが可能なのか、脳科学者である著者が、脳メカニズムの観点から分析・解説してくれます。人間の心理や行動が脳の働きから全て説明できるかどうかは別問題としても、科学的検証から示されるデータには納得させられます。
サイコパスを理解するというだけではなく、多方面の分析によって人間という存在そのものについて考えさせられる書籍でもあります。
むしくいノート びっくり!たのしい!おいしい!昆虫食のせかい/ムシモアゼルギリコ/カンゼン
そもそも私達が日常的に虫を食べないのは、そのように教えられていないからに他なりません。生まれた時から食物として与えられてきたならば、なんの疑問も持たずに食しているに相違ありません。その証拠に、考えようによっては見た目がグロテスクなものでも美味しい美味しいといって食べているのですから・・・。例えば貝類とか。
だからといってすぐに昆虫を食する気になるかと言われると、やはり心理的ハードルは高いのではないでしょうか。カブトムシとかゴキブリとかセミとかタガメとか・・・。しかしタガメはバナナやラフランスに似たフルーティーな香り・・・などと書かれてあるのを読むと、姿形が解らないようにしてくれれば食べられるかも、と淡い期待を抱いたりなどもしてしまいます。著者ムシモアゼルギリコさんのお肌がピカピカなのを見るにつけ、美容効果も高いのでは、と考えたり。
怖いもの見たさの側面があるものの、様々な好奇心を満たしてくれる書籍です。
80冊程の書籍をセレクトしています。
順次ご紹介して参りますので、どうぞお楽しみに。
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