ブックフェア情報
東京・LIXILギャラリー1での展覧会開催会期中に、
企画展関連書を集めたブックフェアを行っております。
「品切れ」以外の書籍はフェア期間中に限り、ブックギャラリー
店頭でお求めいただけます (地方発送は致しかねます)
熟成人生 2016年12月1日(木)〜1月31日(火)※終了しています
「熟成人生」
芳醇な実りの人生を
ブックフェア情報
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長く生きられるご時世です。不安や心配をあおる向きもありますが、それだけでしょうか?
長く生きられるからこそ、得られる実りもあります。
熟成された芳醇な人生を、味わいましょう。
須賀敦子の手紙/つるとはな NEW !
須賀敦子は、イタリア文学者、名エッセイストとして広く知られていますが、彼女がエッセイストとしてデビューしたのは61歳と決して早くはありませんでした。しかし亡くなって20年余りが経過した現在も、静かで優しく、品のある人柄がにじみ出る文章に魅かれてファンになる人が多いのではないかと思います。
そんな彼女が、親しく付き合ったコーン夫妻に宛てた手紙55通がその写真と共に本として出版されました。2人との心温まる交流、そこから浮かび上がるのは、やはり温かでちょっとお茶目な彼女の人となりです。装幀も掲載の写真も美しく、須賀敦子の世界を堪能できる書籍です。
つるとはな 第4号/つるとはな
「人生の先輩に話を聞く小さな場」として2014年に創刊された雑誌「つるとはな」。この度第4号が発売されました。
今号の目次にも、「ただ与えると満ちてくる」「おいしさはゆき届いた心くばりから」「人は誰でも変心できる」など、心動かされる言葉が並んでいます。毎号、自分を律して長生きするのも悪くないな、そんな気分にさせてくれる雑誌なのです。
困難な結婚/内田樹著/アルテスパブリッシング
結婚をするのも、結婚を継続するのも、何かと難しい時代、と思われがちですが、そもそも結婚に今以上に幸せになることを期待してはいけません、とウチダ先生はおっしゃいます。結婚とは「病める時、貧しき時」のためのセイフティネットです。そう考えると、多少の困難があっても結婚も悪くないなあ、と気楽になるのではないでしょうか。
本書は結婚についての相談的質問がもとになっていますが、困難な人生、と読み変えてもいいかもしれません。結婚生活を前向きにとらえ、人間的成長を遂げることで、人生もより味わい深いものになるでしょう。
ふたりからひとり/つばた英子・つばたしゅういち著/自然食通信社
「お店の人がワインと一緒で、熟成させると味わいがよくなるって。」
出汁を取る昆布について、英子さんが語っている言葉ですが、それは昆布や鰹節に限らず、人生そのものにも当てはまるのだろうな、と本書を読むとそう感じさせられます。
お金さえあれば豊かというわけではない、そうはいっても今の世の中でそれを実践することは、現実として易しいわけではありません。お2人の言葉が深く心に響くのは、あふれる情報から手にした机上の空論というわけではなく、実際のお2人の生活の、身を持った体験から生まれる誠実な言葉だからなのでしょう。
80冊程の書籍をセレクトしています。
順次ご紹介して参りますので、どうぞお楽しみに。
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